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後場に注目すべき3つのポイント~膠着も底堅さが意識され先高期待に

配信元:フィスコ
投稿:2018/04/02 12:40
2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

日経平均は続伸、膠着も底堅さが意識され先高期待に
・ドル・円はもみあい、日本株高で新規の買い
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>


日経平均は続伸、膠着も底堅さが意識され先高期待に

日経平均は続伸。107.71円高の21562.01円(出来高概算4億6000万株)で前場の取引を終えた。先週末の海外市場が休場だったこともあり、手がかり材料軟の中、朝方は3月の全国企業短期経済観測調査(短観)の結果を受けて、やや利益確定の流れが先行した。ただし、寄付き直後につけた21403.89円を安値にプラス圏を回復、じりじりと上げ幅を広げている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは電力ガス、その他製品、空運、保険、鉄鋼がしっかり。半面、パルプ紙、精密機器、不動産、石油石炭、銀行が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>東エレク<8035>、TDK<6762>が牽引。

寄付き前に発表された短観は、業況判断指数DIが大企業・製造業がプラス24と、前回2017年12月調査のプラス26から悪化。これを受けて朝方は利食い優勢の展開となった。ただし、その後は25日線を突破し、同線を挟んでの底堅さが意識されている。短観の影響も限られており、新年度を意識した需給改善期待が高まりやすそうである。週明けの海外も欧州などは休場となるため手掛けづらさはあるが、下値の堅さが意識されてくるようだと、25日線からの上放れが意識されてくる。

物色については、中小型株は次第に利食いに押されてきているが、スタンスとしては押し目拾いになりそうだ。また、このところ急落している米大手ハイテク銘柄に対するアナリストや証券会社の投資判断は概ね現状維持。業界を襲った一連の悪いニュースでも、そうした人気銘柄への信頼は砕かれなかったと、米紙が報じている。週明けの米ハイテク株のリバウンドが意識されてくることで、日経平均も底堅さが意識されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円はもみあい、日本株高で新規の買い

2日午前の東京市場で、ドル・円はもみあい。日本株の上げ幅拡大を手がかりに、新年度入りに伴うドル買いに振れた。

ドル・円は、106円前半を中心とした値動き。新年度入りに伴いドル買い・円売りが観測される。日経平均株価の上げ幅拡大が手がかり。

ランチタイムの日経平均先物は堅調な値動きを維持。目先の日本株高継続期待したドル買い・円売り流れが続くとみられ、ドルの下値は堅そうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円19銭から106円41銭、ユーロ・円は130円81銭から131円10銭、ユーロ・ドルは1.2311ドルから1.2326ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

カイノス<4556>三光産業<7922>など3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>


■経済指標・要人発言

・菅官房長官
「日米首脳会談では、自由貿易の重要性も議論する」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
特になし

<海外>
特になし


<DM>
配信元: フィスコ
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