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【↓】日経平均 大引け| 反落、米中貿易摩擦への懸念でリスク回避の売り (7月31日)

配信元:株探
投稿:2019/07/31 16:26

日経平均株価
始値  21526.38
高値  21589.11(14:07)
安値  21476.07(11:23)
大引け 21521.53(前日比 -187.78 、 -0.86% )

売買高  13億5088万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆6650億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、米中貿易摩擦への懸念でリスク回避の売り優勢に
 2.取引時間中は中国、香港、韓国などアジア株市場軟調で市場心理が悪化
 3.日本時間あす未明のFOMC結果やパウエルFRB議長の記者会見待ち
 4.日経平均は一時2万1500円割れ、後場下げ渋るも終盤手仕舞い売り
 5.売買代金はバンナムHDの影響も反映され2兆6000億円台に膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは23ドル安と3日ぶりに小反落した。トランプ米大統領が「農産物の購入を巡り中国が約束を果たしていない」と批判したことを受け、30日に再開した米中貿易協議への不安が強まった。

 東京市場では売り優勢の展開となり、日経平均株価は反落。一時フシ目の2万1500円ラインを下回る場面もあった。

 31日の東京市場は、前日の米株安などを受け再び下値を探る展開。米中貿易協議が30日に再開されたものの、早々にトランプ米大統領が中国を批判するコメントを出すなど交渉難航をイメージさせ、前日にNYダウは一時150ドルあまり下落、このリスク回避の流れが波及した。取引時間中は中国・上海株や香港株、韓国株などアジア市場が総じて安く、これも市場心理を悪化させ、値下がり銘柄数は全体の7割を占めた。FOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。日経平均は前引け間際にきょうの安値をつけ、後場に下げ渋ったが、後半は手仕舞い売りに再び下げ幅を広げた。東証1部の売買代金は増勢が顕著で2兆6000億円台まで膨らみ、6月21日以来の高水準となった。ただし、これは日経平均採用銘柄の入れ替えに絡むバンナムHDなどの影響が一部反映されている。

 個別では、任天堂<7974>が軟調、ファーストリテイリング<9983>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。キーエンス<6861>ファナック<6954>が売りに押され、デンソー<6902>も安い。花王<4452>も値を下げた。千代田化工建設<6366>が急落、コニカミノルタ<4902>も大幅安。ポーラ・オルビスホールディングス<4927>の下げも目立った。
 半面、ソニー<6758>が売買代金トップで大幅高、ZOZO<3092>バンダイナムコホールディングス<7832>も物色人気。第一三共<4568>が大きく買われ、アンリツ<6754>も買いを集めた。アイネット<9600>が急伸、MARUWA<5344>も値を飛ばした。フタバ産業<7241>が大幅高。低位株ではシステムソフト<7527>のパフォーマンスが目立つ。三和ホールディングス<5929>、日本M&Aセンター<2127>も上値を追った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、ソニー <6758>TDK <6762>アステラス <4503>エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>京セラ <6971>ファナック <6954>SBG <9984>キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約97円。


 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)医薬品、(2)電気・ガス業、(3)金属製品、(4)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)倉庫運輸関連、(3)輸送用機器、(4)水産・農林業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

明豊ファシリ <1717> [東証2]
 上期経常を一転39%増益に上方修正・11期ぶり最高益更新へ。
NSSOL <2327>
 4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地。
ZOZO <3092>
 4-6月期(1Q)経常は30%増益で着地。
医学生物 <4557> [JQ]
 4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地。
MARUWA <5344>
 4-6月期(1Q)経常は2%減益も対上期進捗は過去平均を超過。
三和HD <5929>
 第1四半期大幅増益と自社株買い発表。
M&Aキャピ <6080>
 10-6月期(3Q累計)経常が73%増益で着地。
リオン <6823>
 4-6月期(1Q)経常は22%増益で着地。
APAMAN <8889> [JQ]
 10-6月期(3Q累計)経常は81%増益・通期計画を超過。
△セゾン情報 <9640> [JQ]
 4-6月期(1Q)経常は48%増益で着地。

コニカミノル <4902>
 今期最終を一転10%減益に下方修正。
三社電機 <6882> [東証2]
 20年3月期業績予想を下方修正し中間配当を2円減配へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイネット <9600> 、(2)MARUWA <5344> 、(3)M&Aキャピ <6080> 、(4)ZOZO <3092> 、(5)富士紡HD <3104> 、(6)フタバ <7241> 、(7)日東富士 <2003> 、(8)リオン <6823> 、(9)システムソフ <7527> 、(10)三和HD <5929>
 値下がり率上位10傑は(1)千代建 <6366> 、(2)中国塗 <4617> 、(3)コニカミノル <4902> 、(4)エスエムエス <2175> 、(5)電算システム <3630> 、(6)双信電機 <6938> 、(7)フューチャー <4722> 、(8)PI <4290> 、(9)アルビス <7475> 、(10)ポーラHD <4927>

【大引け】

 日経平均は前日比187.78円(0.86%)安の2万1521.53円。TOPIXは前日比10.44(0.66%)安の1565.14。出来高は概算で13億5088万株。東証1部の値上がり銘柄数は547、値下がり銘柄数は1525となった。日経ジャスダック平均は3484.19円(13.11円高)。

[2019年7月31日]

株探ニュース
配信元: 株探
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