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MS-Japanのニュース
明日からスタートする新年相場を前に、2020年に活躍が期待される銘柄を探ってみたい。本特集では、通期ベースの売上高と経常利益が実績、計画ともに「2ケタ成長&過去最高」の“業績絶好調”企業にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額150億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、今期に売上高と経常利益が3期以上連続の2ケタ増収増益を見込み、かつ売上高、経常利益ともに連続で過去最高を更新する見通しを示している37社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップに輝いたのはレアジョブ <6096> [東証M]。好きな時間に自宅でマンツーマンレッスンを受講できるオンライン英会話の最大手だ。20年3月期は前期までの先行投資効果で個人向け、法人・教育機関向けともに会員数が急増し、経常利益は前期比2.1倍の3.5億円と2期連続の最高益更新を見込む。昨年は業績急成長を背景に株価10倍(テンバガー)を達成したが、企業の旺盛な英語研修ニーズや学校の英語教育改革など成長余地は大きく、今年も飛躍が期待できそうだ。東証1部への市場変更準備を進めており、1部昇格候補としてもマークしておきたい。
2位に入ったのは、半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック <6920> 。20年6月期の経常利益は前期比65.9%増の130億円と4期連続の最高益更新を計画する。世界大手半導体メーカーが次世代露光技術のEUV(極端紫外線)リソグラフィを含む先端ライン向けの設備投資を継続するなか、半導体マスク欠陥検査装置やEUVマスクブランクス欠陥検査装置の販売が拡大する見通しだ。
半導体関連では36位にトリケミカル研究所 <4369> が入っている。11月29日に発表した20年1月期第3四半期累計(2-10月)の経常利益は前年同期比27.5%増の26.5億円に拡大して着地。台湾や韓国を中心に先端半導体向け新規材料の販売が伸びたことに加え、韓国のSKマテリアルズと設立した合弁会社の業績好調に伴う持分法投資利益の増加も利益を大きく押し上げた。半導体市況は回復の兆しをみせており、来期も高成長を継続する公算は高いとみられる。台湾の新工場建設や国内工場の生産能力増強など成長投資にも余念がない。
3位にリスト入りしたソフトウエアのテスト・品質保証を手掛けるSHIFT <3697> は、エンジニア不足で引き合いが強い独ソフト開発大手のSAP領域や大手保険会社の新規顧客開拓が進んでいる。ソフトウエアテスト業務をアウトソースする流れが加速するなか、20年8月期は売上高が前期比43.4%増の280億円、経常利益は同55.4%増の24億円と3期連続の2ケタ成長を見込む。シェア拡大やM&Aなどを通じ、25年8月期に売上高1000億円、営業利益130億円を目標に掲げており、中期成長期待は強い。
7位にリストアップされたのは医師専用コミュニティサイトを運営するメドピア <6095> [東証M]。薬剤のクチコミや臨床相談データなどの医療ビッグデータを活用したビジネスを展開する。20年9月期は医療情報コンテンツの拡充で医師会員基盤が拡大するほか、前期に黒字化を達成した第2の柱である予防領域では法人向けオンライン医療相談や特定保健指導の導入件数を伸ばす計画だ。医療情報サイトの圧倒的な存在で国内医師の約9割を会員に持つエムスリー <2413> も30位にランクインしている。20年3月期は売上高、経常利益ともに19期連続の過去最高更新を見込む。
選出リストでは、市場拡大を追い風に高成長を続ける企業が目立つ。8位のチェンジ <3962> はデジタル技術を活用してビジネスモデルの変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する事業を主力とする。20年9月期は企業の旺盛なDX投資ニーズを背景に、デジタル人材の育成サービスなどが拡大し、経常利益は前期比33.6%増の12.8億円と9期連続で最高益を更新する計画だ。前期はふるさと納税サイト大手のトラストバンクを買収したことで注目を集めたが、今後はトラストバンクのネットワークを通じ、自治体のデジタル化需要を取り込む構えだ。
21位のストライク <6196> は後継者問題をはじめとする中小企業のM&A需要の拡大が追い風となる。12月24日に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)は経常利益が6.2億円と前年同期を2.7倍も上回って着地。売上規模が1億円を超える大型案件の成約が4件(前年同期は0)と好調で、単価が上昇したことが収益を押し上げた。受託件数が大幅に伸びているうえ、大型案件の成約数も計画を上回る見通しで、業績上方修正期待が高まっている。
23位のインソース <6200> は通期ベースに加え、四半期でも業績高変化を続けている。直近3ヵ月の7-9月期(第4四半期)は研修事業の拠点増加や公開講座セミナールームの拡充が奏功し、10四半期連続の2ケタ増収増益を達成した。研修内容別ではリスクマネジメントやコンプライアンス、ハラスメント防止、IT研修など企業向けが絶好調だ。社会人教育ニーズの拡大を追い風に、22年9月期に売上高100億円(19年9月期実績は56億円)、経常利益22億円(同12.9億円)を目標とする中期経営計画を策定しており、高成長継続が見込まれる。
このほか、人材サービス関連は人手不足の長期化を背景に今年も活躍余地は大きそうだ。半導体分野を主力とする派遣・請負大手のUTグループ <2146> (20位)、介護職向け人材紹介が好調なエス・エム・エス <2175> (27位)、管理部門に特化した人材紹介を展開するMS-Japan <6539> (28位)、技術者派遣大手のテクノプロ・ホールディングス <6028> (37位)の動向にも注目したい。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 増収増益
コード 銘柄名 増益率 今期 増収率 今期 連続期数 決算期
<6096> レアジョブ 107 350 23.7 4500 3 20. 3
<6920> レーザーテク 65.9 13000 39.0 40000 3 20. 6
<3697> SHIFT 55.4 2400 43.4 28000 3 20. 8
<3479> TKP 45.9 5913 58.2 56206 5 20. 2
<2930> 北の達人 45.2 2703 31.6 10939 4 20. 2
<4091> 大陽日酸 39.3 86500 20.2 890000 3 20. 3
<6095> メドピア 38.1 765 41.2 4300 4 20. 9
<3962> チェンジ 33.6 1281 32.6 9352 5 20. 9
<3135> マーケットE 32.3 602 18.0 10000 3 20. 6
<2477> 手間いらず 31.8 1164 25.3 1702 6 20. 6
<6541> グレイス 30.5 748 24.7 1900 5 20. 3
<6062> チャームケア 30.0 1800 20.8 20000 5 20. 6
<6544> Jエレベータ 29.9 2600 17.9 21100 3 20. 3
<3922> PRTIME 27.5 630 25.0 2857 6 20. 2
<3925> ダブスタ 26.5 1108 26.6 3560 6 20. 3
<8111> ゴルドウイン 23.2 16000 14.2 97000 3 20. 3
<3769> GMO-PG 22.7 9867 14.0 36618 3 20. 9
<6565> ABホテル 21.6 1700 21.5 6700 3 20. 3
<6556> ウェルビー 21.5 1787 17.1 6737 6 20. 3
<2146> UT 21.2 9900 18.7 120000 7 20. 3
<6196> ストライク 18.4 2237 23.6 6275 6 20. 8
<9467> アルファP 17.9 1600 12.5 5600 3 20. 3
<6200> インソース 16.7 1515 21.3 6800 9 20. 9
<3939> カナミックN 16.0 630 10.4 1860 4 20. 9
<8919> カチタス 15.5 10094 10.5 89872 4 20. 3
<3288> オープンH 14.7 63000 11.0 600000 8 20. 9
<2175> エスエムエス 14.6 6854 21.8 37557 9 20. 3
<6539> MSジャパン 13.8 2014 21.3 4643 8 20. 3
<3984> ユーザーロカ 13.6 601 20.5 1606 8 20. 6
<2413> エムスリー 13.1 35000 15.0 130000 18 20. 3
<3150> グリムス 12.8 1633 30.4 15830 3 20. 3
<3484> テンポイノベ 12.3 802 21.7 10017 7 20. 3
<6197> ソラスト 11.8 5600 13.1 95300 3 20. 3
<3844> コムチュア 11.6 2874 10.7 20000 5 20. 3
<3990> UUUM 11.5 1390 31.8 26000 4 20. 5
<4369> トリケミカル 11.2 3260 13.3 8830 6 20. 1
<6028> テクノプロH 10.0 15100 11.0 160000 5 20. 6
※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前期と比べた増加率、単位は%。
連続期数は通期ベースの2ケタ増収増益の連続回数。
★元日~6日に、2020年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。
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下表では、時価総額150億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、今期に売上高と経常利益が3期以上連続の2ケタ増収増益を見込み、かつ売上高、経常利益ともに連続で過去最高を更新する見通しを示している37社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップに輝いたのはレアジョブ <6096> [東証M]。好きな時間に自宅でマンツーマンレッスンを受講できるオンライン英会話の最大手だ。20年3月期は前期までの先行投資効果で個人向け、法人・教育機関向けともに会員数が急増し、経常利益は前期比2.1倍の3.5億円と2期連続の最高益更新を見込む。昨年は業績急成長を背景に株価10倍(テンバガー)を達成したが、企業の旺盛な英語研修ニーズや学校の英語教育改革など成長余地は大きく、今年も飛躍が期待できそうだ。東証1部への市場変更準備を進めており、1部昇格候補としてもマークしておきたい。
2位に入ったのは、半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック <6920> 。20年6月期の経常利益は前期比65.9%増の130億円と4期連続の最高益更新を計画する。世界大手半導体メーカーが次世代露光技術のEUV(極端紫外線)リソグラフィを含む先端ライン向けの設備投資を継続するなか、半導体マスク欠陥検査装置やEUVマスクブランクス欠陥検査装置の販売が拡大する見通しだ。
半導体関連では36位にトリケミカル研究所 <4369> が入っている。11月29日に発表した20年1月期第3四半期累計(2-10月)の経常利益は前年同期比27.5%増の26.5億円に拡大して着地。台湾や韓国を中心に先端半導体向け新規材料の販売が伸びたことに加え、韓国のSKマテリアルズと設立した合弁会社の業績好調に伴う持分法投資利益の増加も利益を大きく押し上げた。半導体市況は回復の兆しをみせており、来期も高成長を継続する公算は高いとみられる。台湾の新工場建設や国内工場の生産能力増強など成長投資にも余念がない。
3位にリスト入りしたソフトウエアのテスト・品質保証を手掛けるSHIFT <3697> は、エンジニア不足で引き合いが強い独ソフト開発大手のSAP領域や大手保険会社の新規顧客開拓が進んでいる。ソフトウエアテスト業務をアウトソースする流れが加速するなか、20年8月期は売上高が前期比43.4%増の280億円、経常利益は同55.4%増の24億円と3期連続の2ケタ成長を見込む。シェア拡大やM&Aなどを通じ、25年8月期に売上高1000億円、営業利益130億円を目標に掲げており、中期成長期待は強い。
7位にリストアップされたのは医師専用コミュニティサイトを運営するメドピア <6095> [東証M]。薬剤のクチコミや臨床相談データなどの医療ビッグデータを活用したビジネスを展開する。20年9月期は医療情報コンテンツの拡充で医師会員基盤が拡大するほか、前期に黒字化を達成した第2の柱である予防領域では法人向けオンライン医療相談や特定保健指導の導入件数を伸ばす計画だ。医療情報サイトの圧倒的な存在で国内医師の約9割を会員に持つエムスリー <2413> も30位にランクインしている。20年3月期は売上高、経常利益ともに19期連続の過去最高更新を見込む。
選出リストでは、市場拡大を追い風に高成長を続ける企業が目立つ。8位のチェンジ <3962> はデジタル技術を活用してビジネスモデルの変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する事業を主力とする。20年9月期は企業の旺盛なDX投資ニーズを背景に、デジタル人材の育成サービスなどが拡大し、経常利益は前期比33.6%増の12.8億円と9期連続で最高益を更新する計画だ。前期はふるさと納税サイト大手のトラストバンクを買収したことで注目を集めたが、今後はトラストバンクのネットワークを通じ、自治体のデジタル化需要を取り込む構えだ。
21位のストライク <6196> は後継者問題をはじめとする中小企業のM&A需要の拡大が追い風となる。12月24日に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)は経常利益が6.2億円と前年同期を2.7倍も上回って着地。売上規模が1億円を超える大型案件の成約が4件(前年同期は0)と好調で、単価が上昇したことが収益を押し上げた。受託件数が大幅に伸びているうえ、大型案件の成約数も計画を上回る見通しで、業績上方修正期待が高まっている。
23位のインソース <6200> は通期ベースに加え、四半期でも業績高変化を続けている。直近3ヵ月の7-9月期(第4四半期)は研修事業の拠点増加や公開講座セミナールームの拡充が奏功し、10四半期連続の2ケタ増収増益を達成した。研修内容別ではリスクマネジメントやコンプライアンス、ハラスメント防止、IT研修など企業向けが絶好調だ。社会人教育ニーズの拡大を追い風に、22年9月期に売上高100億円(19年9月期実績は56億円)、経常利益22億円(同12.9億円)を目標とする中期経営計画を策定しており、高成長継続が見込まれる。
このほか、人材サービス関連は人手不足の長期化を背景に今年も活躍余地は大きそうだ。半導体分野を主力とする派遣・請負大手のUTグループ <2146> (20位)、介護職向け人材紹介が好調なエス・エム・エス <2175> (27位)、管理部門に特化した人材紹介を展開するMS-Japan <6539> (28位)、技術者派遣大手のテクノプロ・ホールディングス <6028> (37位)の動向にも注目したい。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 増収増益
コード 銘柄名 増益率 今期 増収率 今期 連続期数 決算期
<6096> レアジョブ 107 350 23.7 4500 3 20. 3
<6920> レーザーテク 65.9 13000 39.0 40000 3 20. 6
<3697> SHIFT 55.4 2400 43.4 28000 3 20. 8
<3479> TKP 45.9 5913 58.2 56206 5 20. 2
<2930> 北の達人 45.2 2703 31.6 10939 4 20. 2
<4091> 大陽日酸 39.3 86500 20.2 890000 3 20. 3
<6095> メドピア 38.1 765 41.2 4300 4 20. 9
<3962> チェンジ 33.6 1281 32.6 9352 5 20. 9
<3135> マーケットE 32.3 602 18.0 10000 3 20. 6
<2477> 手間いらず 31.8 1164 25.3 1702 6 20. 6
<6541> グレイス 30.5 748 24.7 1900 5 20. 3
<6062> チャームケア 30.0 1800 20.8 20000 5 20. 6
<6544> Jエレベータ 29.9 2600 17.9 21100 3 20. 3
<3922> PRTIME 27.5 630 25.0 2857 6 20. 2
<3925> ダブスタ 26.5 1108 26.6 3560 6 20. 3
<8111> ゴルドウイン 23.2 16000 14.2 97000 3 20. 3
<3769> GMO-PG 22.7 9867 14.0 36618 3 20. 9
<6565> ABホテル 21.6 1700 21.5 6700 3 20. 3
<6556> ウェルビー 21.5 1787 17.1 6737 6 20. 3
<2146> UT 21.2 9900 18.7 120000 7 20. 3
<6196> ストライク 18.4 2237 23.6 6275 6 20. 8
<9467> アルファP 17.9 1600 12.5 5600 3 20. 3
<6200> インソース 16.7 1515 21.3 6800 9 20. 9
<3939> カナミックN 16.0 630 10.4 1860 4 20. 9
<8919> カチタス 15.5 10094 10.5 89872 4 20. 3
<3288> オープンH 14.7 63000 11.0 600000 8 20. 9
<2175> エスエムエス 14.6 6854 21.8 37557 9 20. 3
<6539> MSジャパン 13.8 2014 21.3 4643 8 20. 3
<3984> ユーザーロカ 13.6 601 20.5 1606 8 20. 6
<2413> エムスリー 13.1 35000 15.0 130000 18 20. 3
<3150> グリムス 12.8 1633 30.4 15830 3 20. 3
<3484> テンポイノベ 12.3 802 21.7 10017 7 20. 3
<6197> ソラスト 11.8 5600 13.1 95300 3 20. 3
<3844> コムチュア 11.6 2874 10.7 20000 5 20. 3
<3990> UUUM 11.5 1390 31.8 26000 4 20. 5
<4369> トリケミカル 11.2 3260 13.3 8830 6 20. 1
<6028> テクノプロH 10.0 15100 11.0 160000 5 20. 6
※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前期と比べた増加率、単位は%。
連続期数は通期ベースの2ケタ増収増益の連続回数。
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