---円
東芝のニュース
*15:33JST IXナレッジ Research Memo(3):DXなどによりIT市場が拡大するなか、IT人材不足は深刻化する見込み
■市場環境
国内IT市場は堅調な成長を続けており、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むIT市場は、今後も2~3%前後の安定成長が続くと予想されている。今後の成長ドライバーと期待されるのが、製造業などではDXに対するIT投資案件、金融業では「FinTech」を活用したサービス、通信関連では5G(第5世代移動通信システム)関連である。情報セキュリティ等に対するニーズの増大及びビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場も、市場拡大を後押しする可能性が高い。(株)アイ・ティ・アールが実施した「国内IT投資動向調査」によると、企業のIT投資は、コロナ禍の影響により見送りや中止が発生し2020年に一時的に下降したものの、2021年から持ち直し、2023年は想定以上に伸長し過去10年で最高値に達している。2024年もIT投資予算は高水準で推移することが予想されている。
市場の拡大やITニーズが多様化するなかIT人材の需要は高まっているものの、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足はより一層深刻化する可能性が高い。みずほ情報総研(株)(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ)が2019年3月に公表した「IT人材需給に関する調査」(経済産業省委託事業)によると、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しているが、今後IT人材不足は一段と深刻化し、2030年には約45万人まで拡大すると予想されている。アイエックス・ナレッジ<9753>のビジネスモデルは「IT人材の供給」の側面もあり、今後も同社への期待は高まることが見込まれる。
システムインテグレーターはSIer(エスアイヤー)とも呼ばれ、システムの開発・運用・保守を行う会社である。メーカー系、ユーザー系、独立系に分類され、同社は独立系に属する。メーカー系SIerはコンピュータなどのハードウェアを製造していたメーカーがSIも行うようになった企業であり、NEC<6701>、日立製作所、東芝<6502>、日本アイ・ビー・エム(株)などが代表例となる。中堅SIerにとっては、競合にも顧客にもなる。ユーザー系SIerは銀行、保険、通信、商社など大手企業の情報システム部が独立し、親会社や系列会社だけでなく、他社からの仕事も請け負うようになった企業であり、みずほリサーチ&テクノロジーズやNTTデータ、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>などが代表例となる。中堅SIerにとっては、メーカー系SIer同様に競合にも顧客にもなる。なお、同社の属する独立系SIerは、BIPROGY<8056>やSCSK<9719>などが競合となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SI>
国内IT市場は堅調な成長を続けており、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むIT市場は、今後も2~3%前後の安定成長が続くと予想されている。今後の成長ドライバーと期待されるのが、製造業などではDXに対するIT投資案件、金融業では「FinTech」を活用したサービス、通信関連では5G(第5世代移動通信システム)関連である。情報セキュリティ等に対するニーズの増大及びビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場も、市場拡大を後押しする可能性が高い。(株)アイ・ティ・アールが実施した「国内IT投資動向調査」によると、企業のIT投資は、コロナ禍の影響により見送りや中止が発生し2020年に一時的に下降したものの、2021年から持ち直し、2023年は想定以上に伸長し過去10年で最高値に達している。2024年もIT投資予算は高水準で推移することが予想されている。
市場の拡大やITニーズが多様化するなかIT人材の需要は高まっているものの、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足はより一層深刻化する可能性が高い。みずほ情報総研(株)(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ)が2019年3月に公表した「IT人材需給に関する調査」(経済産業省委託事業)によると、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しているが、今後IT人材不足は一段と深刻化し、2030年には約45万人まで拡大すると予想されている。アイエックス・ナレッジ<9753>のビジネスモデルは「IT人材の供給」の側面もあり、今後も同社への期待は高まることが見込まれる。
システムインテグレーターはSIer(エスアイヤー)とも呼ばれ、システムの開発・運用・保守を行う会社である。メーカー系、ユーザー系、独立系に分類され、同社は独立系に属する。メーカー系SIerはコンピュータなどのハードウェアを製造していたメーカーがSIも行うようになった企業であり、NEC<6701>、日立製作所、東芝<6502>、日本アイ・ビー・エム(株)などが代表例となる。中堅SIerにとっては、競合にも顧客にもなる。ユーザー系SIerは銀行、保険、通信、商社など大手企業の情報システム部が独立し、親会社や系列会社だけでなく、他社からの仕事も請け負うようになった企業であり、みずほリサーチ&テクノロジーズやNTTデータ、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>などが代表例となる。中堅SIerにとっては、メーカー系SIer同様に競合にも顧客にもなる。なお、同社の属する独立系SIerは、BIPROGY<8056>やSCSK<9719>などが競合となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SI>
この銘柄の最新ニュース
東芝のニュース一覧- 巴川紙 Research Memo(3):半導体・ディスプレイ関連事業は半導体実装用テープに強み 2024/10/08
- IXナレッジ Research Memo(3):IT市場が拡大するなか、IT人材不足は深刻化する見込み 2024/07/02
- 日プロ Research Memo(5):規模は小粒ながら独自のポジションを確立 2024/03/01
- 巴川紙 Research Memo(3):半導体・ディスプレイ関連事業は半導体実装用テープに強み、新製品投入に期待 2023/12/27
- 当社株式の上場廃止に関するお知らせ 2023/12/19
マーケットニュース
- 来週の株式相場に向けて=値上げ進む「外食株」は個別株物色を先導するか (11/22)
- 東京株式(大引け)=257円高と3日ぶり反発、半導体や銀行株などが買われる (11/22)
- NY各市場 1時台 ダウ平均は236ドル高 ナスダックはマイナス圏での推移 (11/23)
- トランプ氏の政策でドル高基調が続く見通し=NY為替 (11/23)
おすすめ条件でスクリーニングされた銘柄を見る
東芝の取引履歴を振り返りませんか?
東芝の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。