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【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米中摩擦と世界景気への影響懸念で売り優勢 (5月9日)

配信元:株探
投稿:2019/05/09 16:21

日経平均株価
始値  21492.91
高値  21559.76(09:07)
安値  21315.07(11:20)
大引け 21402.13(前日比 -200.46 、 -0.93% )

売買高  16億8963万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆8655億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、フシ目の2万1500円下回り約1ヵ月半ぶり安値圏
 2.米国が対中制裁関税引き上げを正式表明、米中摩擦と世界景気への影響懸念
 3.外国為替市場では1ドル109円台まで円高が進み、主力株への逆風強まる
 4.令和に入ってから3営業日で下げ幅は850円超、騰落レシオは80%割れ
 5.値下がり銘柄数は1800超、全体売買代金は2兆8000億円台と高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは2ドル高と3日ぶりに小反発した。9~10日に開催される米中貿易交渉への先行き不透明感が強く方向感に欠ける展開となった。

 東京市場では、リスク回避の売りが止まらず日経平均株価は一段と下値を探る展開を強いられた。後場は下げ渋ったものの心理的フシ目の2万1500円を下回り、約1ヵ月半ぶりの安値圏に沈んだ。

 9日の東京市場は、依然として売り圧力の強さが目立った。米国が中国製品への制裁関税引き上げを10日に実施することを正式表明、これに伴い米中摩擦が再燃することへの警戒感と、世界景気に与えるマイナス影響が懸念される形で日経平均は下値模索を余儀なくされた。外国為替市場では1ドル=109円台まで円高が進み、これも輸出株中心に買い手控えムードを増幅させた。10連休明けの“令和”最初の取引となった7日からきょうまでの3営業日で日経平均は850円を超える下げとなり、東証1部の騰落レシオは売られ過ぎの目安となる80%ラインを下回った。業種別では水産や電力ガスなどディフェンシブセクターの下げが目立ち、東証1部の値下がり銘柄数は1800超と全体の85%を占めた。なお、売買代金は前日を上回り、2兆8600億円と高水準。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、任天堂<7974>も軟調。ファナック<6954>コマツ<6301>なども値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下値を模索、楽天<4755>も安い。山陽特殊製鋼<5481>が急落、ジャパンベストレスキューシステム<2453>島精機製作所<6222>なども大きく値を下げた。JUKI<6440>バリューコマース<2491>なども大幅安となった。
 半面、ソフトバンク<9434>が売買代金トップで大幅高。親会社のソフトバンクグループ<9984>も堅調。ファーストリテイリング<9983>も前日に続き買い優勢だった。ヤフー<4689>は物色人気となったほか、三菱商事<8058>も高い。電算システム<3630>サイバネットシステム<4312>ミサワホーム<1722>がストップ高に買われている。ワールド<3612>シスメックス<6869>が値を飛ばし、ラウンドワン<4680>も人気。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>SBG <9984>富士フイルム <4901>三菱商 <8058>KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。うち30円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ユニファミマ <8028>ホンダ <7267>第一三共 <4568>トヨタ <7203> 。押し下げ効果は約64円。

 東証33業種のうち上昇は情報・通信業、その他金融業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)不動産業、(3)保険業、(4)精密機器、(5)卸売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)海運業、(4)建設業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

KHC <1451> [東証2]
 今期経常は18%増で2期ぶり最高益、前期配当を4円増額・今期は4円増配へ。
ワールド <3612>
 20年3月期営業2ケタ増益見込みで大幅増配。
電算システム <3630>
 1-3月期(1Q)経常は98%増益、対上期計画94%進捗。
Amazia <4424> [東証M]
 上期経常は1.6億円で着地。
△ヤフー <4689>
 SB <9434> が株式追加取得で連結子会社化。
JCU <4975>
 今期経常は2%増で8期連続最高益、2円増配へ。
サンケン <6707>
 今期経常は9%増益へ。
AKIBA <6840> [JQ]
 前期経常を2.1倍上方修正。
シスメックス <6869>
 今期税引き前は4%増で2期ぶり最高益、2円増配へ。
SB <9434>
 今期最終は11%増で3期ぶり最高益、47.5円増配へ

アウトソシン <2427>
 1-3月期(1Q)税引き前は20%減益で着地。
▼元気寿司 <9828>
 今期経常は23%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)電算システム <3630> 、(2)サイバネット <4312> 、(3)ミサワホーム <1722> 、(4)日東エフシー <4033> 、(5)JCU <4975> 、(6)シスメックス <6869> 、(7)ワールド <3612> 、(8)オルガノ <6368> 、(9)PCA <9629> 、(10)ヤフー <4689>
 値下がり率上位10傑は(1)山陽鋼 <5481> 、(2)JBR <2453> 、(3)アトラ <6029> 、(4)島精機 <6222> 、(5)元気寿司 <9828> 、(6)ザ・パック <3950> 、(7)テモナ <3985> 、(8)モリ工業 <5464> 、(9)ITFOR <4743> 、(10)ダイセル <4202>

【大引け】

 日経平均は前日比200.46円(0.93%)安の2万1402.13円。TOPIXは前日比21.62(1.38%)安の1550.71。出来高は概算で16億8963万株。東証1部の値上がり銘柄数は282、値下がり銘柄数は1819となった。日経ジャスダック平均は3415.06円(31.23円安)。

[2019年5月9日]

株探ニュース
配信元: 株探
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