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マザーズ指数は大幅反発、出遅れ感ある中小型株に物色、値上がり率トップはQDレーザ

配信元:フィスコ
投稿:2021/02/10 16:57
 本日のマザーズ指数は大幅反発した。前日の米国株式市場では、上昇をけん引してきた景気敏感株を中心に利益確定売りが先行したが、追加経済対策の早期成立や景気先行きへの期待も根強くNYダウは小幅な下落にとどまった。こうした流れに加え、昨日まで連続してバブル崩壊後の高値更新劇を続けてきた日経平均やTOPIX(東証株価指数)などに代表される東証1部の主力株には、先高観が根強い一方で短期的な高値警戒感もくすぶっており、明日の祝日を前にやや手掛けにくさがあったようだ。そのような状況下、相対的に出遅れ感のあったマザーズ指数など新興市場の中小型株に本日は個人投資家の幕間つなぎ的な物色が向かう格好となった。指数インパクトのない直近IPOのQDレーザ<6613>が引き続き大きく買われるなか個人投資家心理も良好な様子で、好決算が引き続き材料視されたJIG-SAW<3914>やJMDC<4483>なども大幅高となった。また、先日の決算がやや失望感を誘ったメルカリ<4385>も大きく買い戻されるなど、時価総額上位の主力級銘柄の一角も堅調で、マザーズ指数の押し上げ役となった。一方、日本経済新聞によって「顧客情報2800件が漏洩の恐れ」と報じられたフリー<4478>が軟調に推移したが、指数全体としては軽微な影響にとどまり、本日のマザーズ指数は、終日、日経平均やTOPIXを超えるパフォーマンスとなった。なお、マザーズ指数は前日比25.52ポイント高の1289.98ポイントと大幅反発、売買代金は概算で2180.10億円。騰落数は値上がり銘柄数221、値下がり銘柄数113、変わらずが9となった。
 個別では、半導体レーザー技術のスタートアップ企業として注目度が高い直近IPOのQDレーザが14%高となり、売買代金と値上がり率において揃ってトップに顔を出した。時価総額上位では、メルカリが7%高、JMDCが8%高とそれぞれ大幅高となった。
そのほか、大成建設のT-iCraftと連携し、他の建設機械との協調運転の実証実験に成功したと発表したJIG-SAWや、マネーフォワード<3994>との業務提携を発表し、これが材料視されたライフネット生命保険<7157>、前日に発表した決算が好感されたイノベーション<3970>などが値上がり率上位に顔を出した。一方、時価総額上位では、本日大引け後に決算発表を控えていたBASE<4477>が3%安となったほか、上述した顧客情報漏洩報道を受けたフリーがやや軟調だった。また、決算が失望感を誘ったCRI・MW<3698>や、決算が材料出尽くし感につながったアイキューブド<4495>などが急落した。直近IPOとしてのテーマ性が薄れたバルミューダ<6612>も売りに押された。そのほか、インタースペース<2122>テラプローブ<6627>ブティックス<9272>などが下落率上位に顔を出した。

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配信元: フィスコ
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