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今週の新興市場では、日経平均と同様にマザーズ指数も週間でプラスとなったものの、週末にかけて伸び悩む格好となった。週前半はマザーズ指数が三角もち合いを上放れるような動きを見せ、主力グロース(成長)株の一角に高値警戒感が出てきたこともあり、新興株に投資資金が向かった。しかし、週後半になるとその勢いは鈍り、新型コロナウイルスワクチンへの期待を背景とした景気敏感株への物色シフトも重なり、売りに押される展開となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.4%であったのに対して、マザーズ指数は+0.9%、日経ジャスダック平均は+0.5%だった。マザーズ指数は1200pt台に位置する25日移動平均線近辺で今週の取引を終えている。
個別では、マザーズ時価総額上位のフリー<4478>が週間で8.1%高、AI inside<4488>が同8.5%高、マネーフォワード<3994>が同7.5%高と堅調。AI insideはショーケース<3909>との資本業務提携を発表している。売買代金上位では東京海上HD<8766>との資本業務提携を発表したケアネット<2150>、調整一巡感のあったニューラルポケット<4056>などの上昇が目立った。また、エヌ・ピー・シー<6255>は環境関連との位置付けから賑わい、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、メルカリ<4385>は同3.4%安、BASE<4477>は同6.9%安と軟調で、アイリッジ<3917>は利益確定売りがかさんで下落率トップとなった。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同1.7%安、日本マクドナルドHD<2702>が同1.4%安となるなど全般軟調。ワークマン<7564>は11月既存店売上高の伸び鈍化がネガティブ視され、同8.8%安となった。ただ、売買代金上位ではフェローテックHD<6890>などの上昇が目立ち、不二精機<6400>はワクチン普及に絡んだ思惑から週間のジャスダック上昇率トップ。一方、直近上場のMITHD<4016>やジオコード<7357>などが下落率上位に顔を出した。
来週の新興市場でも、マザーズ指数は一進一退の展開となりそうだ。短期の値幅取りを狙った個人投資家の物色は活発で、循環的な物色が株式相場全体を下支えしている。国内外での新型コロナウイルス感染拡大や政府のデジタル化推進などにより、引き続きIT関連の新興株にも物色の矛先が向かう場面は出てくるだろう。ただ、これまでも述べたとおり、12月IPOのブックビルディング(BB)が本格化しており、本格的な需給好転は期待しづらい。
ジャスダックではフェローテックなどの半導体関連株や環境関連株が賑わっているが、引き続き値動きの軽い中小型テーマ株を中心に物色が向かいそうだ。また、来週は12月9日にステムリム<4599>、アースインフィニティ<7692>、11日にモルフォ<3653>、SKIYAKI<3995>、スマレジ<4431>、サンバイオ<4592>などが決算発表を予定している。クラウドPOSレジのスマレジは直近、一部証券会社の強気の投資判断を支援材料に高値更新する場面があり、期待どおりの決算内容か注目される。
IPO関連では、資産運用支援のウェルスナビ<7342>などが来週からBB期間に入る。ここまでのBBは銘柄ごとに濃淡があるとはいえ、個人の投資意欲の強さを背景に、全般に需要堅調という印象。新興株人気の一服感とは裏腹に、12月IPOは盛り上がりを見せてくるかもしれない。
<FA>
個別では、マザーズ時価総額上位のフリー<4478>が週間で8.1%高、AI inside<4488>が同8.5%高、マネーフォワード<3994>が同7.5%高と堅調。AI insideはショーケース<3909>との資本業務提携を発表している。売買代金上位では東京海上HD<8766>との資本業務提携を発表したケアネット<2150>、調整一巡感のあったニューラルポケット<4056>などの上昇が目立った。また、エヌ・ピー・シー<6255>は環境関連との位置付けから賑わい、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、メルカリ<4385>は同3.4%安、BASE<4477>は同6.9%安と軟調で、アイリッジ<3917>は利益確定売りがかさんで下落率トップとなった。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同1.7%安、日本マクドナルドHD<2702>が同1.4%安となるなど全般軟調。ワークマン<7564>は11月既存店売上高の伸び鈍化がネガティブ視され、同8.8%安となった。ただ、売買代金上位ではフェローテックHD<6890>などの上昇が目立ち、不二精機<6400>はワクチン普及に絡んだ思惑から週間のジャスダック上昇率トップ。一方、直近上場のMITHD<4016>やジオコード<7357>などが下落率上位に顔を出した。
来週の新興市場でも、マザーズ指数は一進一退の展開となりそうだ。短期の値幅取りを狙った個人投資家の物色は活発で、循環的な物色が株式相場全体を下支えしている。国内外での新型コロナウイルス感染拡大や政府のデジタル化推進などにより、引き続きIT関連の新興株にも物色の矛先が向かう場面は出てくるだろう。ただ、これまでも述べたとおり、12月IPOのブックビルディング(BB)が本格化しており、本格的な需給好転は期待しづらい。
ジャスダックではフェローテックなどの半導体関連株や環境関連株が賑わっているが、引き続き値動きの軽い中小型テーマ株を中心に物色が向かいそうだ。また、来週は12月9日にステムリム<4599>、アースインフィニティ<7692>、11日にモルフォ<3653>、SKIYAKI<3995>、スマレジ<4431>、サンバイオ<4592>などが決算発表を予定している。クラウドPOSレジのスマレジは直近、一部証券会社の強気の投資判断を支援材料に高値更新する場面があり、期待どおりの決算内容か注目される。
IPO関連では、資産運用支援のウェルスナビ<7342>などが来週からBB期間に入る。ここまでのBBは銘柄ごとに濃淡があるとはいえ、個人の投資意欲の強さを背景に、全般に需要堅調という印象。新興株人気の一服感とは裏腹に、12月IPOは盛り上がりを見せてくるかもしれない。
<FA>
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