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プロパティデータバンクのニュース
4月下旬から3月期決算企業の決算発表が本格化している。本特集では、4月28日までに決算発表を終えた約300社の中から、23年3月期に経常利益が過去最高益を見込む企業をリストアップした。下表は、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、23年3月期に経常利益が過去最高益を更新し、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している37社を選び出し、増益率の大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、データセンター運営大手のさくらインターネット <3778> [東証P]。23年3月期の経常利益は前期比89.5%増の12.3億円に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の到来で需要拡大が見込まれるクラウドビジネスへ経営資源を集中するなか、収益性の高いクラウドサービスの成長が継続する。また、サーバー・ネットワーク機器費用の減少やコスト最適化の進展も大幅増益につながる。
2位のデンソー <6902> [東証P]は自動車の生産台数が回復に向かうなか、電動化や先進安全分野を中心に自動車部品の販売が伸びる。半導体不足などによるコスト増加は逆風になるものの、変動対応力の強化や合理化効果でカバーし、今期の税引き前利益は6030億円(前期比56.7%増)と5期ぶりの最高益更新を見込む。6位には同じトヨタ自動車 <7203> グループで車用シート大手のトヨタ紡織 <3116> [東証P]が入った。両社とも想定為替レートを1ドル=115円と実勢価格よりも15円近く円高に設定しており、業績上振れ余地がありそうだ。
3位の大和工業 <5444> [東証P]は、ビルや工場の建設に使われるH形鋼を主力とする独立系の電炉メーカー。今期の経常利益は前期比37.0%増の790億円と2期連続の最高益更新を目指す。国内は大型建築案件を中心に形鋼需要が回復し販売数量が増加するほか、米国では旺盛な非住宅建設需要を背景に持ち分法適用関連会社の業績拡大を見込む。原料高によるコスト上昇は販売価格への転嫁で吸収する構えだ。
4位にリスト入りした半導体検査装置大手アドバンテスト <6857> [東証P]の今期業績は、売上高5100億円(前期比22.3%増)、税引き前利益1500億円(同28.9%増)といずれも3期連続で過去最高を更新する計画だ。半導体の需要拡大や高性能化を背景に受注が高水準で推移するなか、先端プロセス品や車載・産業機械・民生向けのSoC(システム・オン・チップ)半導体用試験装置を中心に販売が伸びる。また、為替の円安進行も追い風となる。
5位に入った日本瓦斯 <8174> [東証P]の今期業績は、顧客の増加と価格改定効果を背景に主力とするLPガス部門の利幅が改善する。また、電気部門の顧客基盤拡大やガス機器の品不足が解消することも寄与し、経常利益は165億円(前期比27.6%増)と2期ぶりの最高益更新を狙う。好調な業績を踏まえ、配当は前期比15円増の65円と増配するほか、35億円または270万株(発行済み株式数の2.4%)を上限に自社株買いを実施する方針を示した。配当と自社株買いを合計した総還元性向は100%の計画としており、株主還元の切り口でも妙味が大きい。
※決算発表の集中期間(5月16日まで)は、その日に発表された決算で23年3月期に増収増益を見込む銘柄を、速報ベースで毎日19時ごろに配信します。
●逆風に負けず成長見込む!23年3月期【増収増益】リスト━━━━━━━
「4月26日版 17社」「4月27日版 41社」「4月28日版 45社」「5月2日版 7社」
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 23年3月期 22年3月期 PER
<3778> さくらネット 89.5 1230 649 25.9
<6902> デンソー 56.7 603000 384808 13.7
<5444> 大和工 37.0 79000 57646 4.8
<6857> アドテスト 28.9 150000 116343 14.4
<8174> 日ガス 27.6 16500 12930 19.2
<3116> トヨタ紡織 25.5 81000 64529 7.4
<7518> ネットワン 24.8 21000 16832 17.4
<4185> JSR 24.1 56500 45521 16.3
<6436> アマノ 23.6 17200 13919 16.2
<6594> 日電産 20.4 206000 171145 29.6
<9733> ナガセ 18.2 6093 5153 10.9
<4389> プロパテDB 17.9 769 652 21.1
<5334> 特殊陶 16.9 97800 83642 6.7
<8014> 蝶理 16.8 12000 10274 5.7
<2760> 東エレデバ 16.2 8500 7318 9.3
<4498> サイバトラス 14.7 1000 872 28.3
<9719> SCSK 13.2 54700 48315 17.1
<5938> LIXIL 13.0 76000 67262 13.8
<6967> 新光電工 12.1 85000 75820 12.0
<3969> エイトレッド 10.7 1005 908 21.6
<4345> CTS 10.5 2800 2535 20.0
<1973> NESIC 10.4 26000 23550 17.7
<2175> エスエムエス 10.0 8499 7726 47.4
<2715> エレマテック 10.0 8650 7867 7.9
<6516> 山洋電 9.4 12900 11787 7.0
<4684> オービック 9.0 65600 60174 36.1
<6823> リオン 9.0 3500 3212 13.1
<8075> 神鋼商 9.0 10600 9726 4.6
<4318> クイック 8.1 3700 3423 10.9
<4307> 野村総研 8.0 113000 104671 28.3
<4739> CTC 8.0 56000 51875 18.1
<6617> 東光高岳 7.9 4500 4172 8.9
<9658> ビジ太田昭 7.4 3000 2792 10.2
<4373> シンプレクス 6.8 6610 6191 22.4
<2127> 日本M&A 6.7 18000 16864 36.8
<6988> 日東電 5.8 140000 132378 12.9
<9058> トランコム 5.5 8640 8190 10.4
※経常利益の単位は百万円。
★4月29日~5月5日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“42本”配信します。ご期待ください。
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増益率トップとなったのは、データセンター運営大手のさくらインターネット <3778> [東証P]。23年3月期の経常利益は前期比89.5%増の12.3億円に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の到来で需要拡大が見込まれるクラウドビジネスへ経営資源を集中するなか、収益性の高いクラウドサービスの成長が継続する。また、サーバー・ネットワーク機器費用の減少やコスト最適化の進展も大幅増益につながる。
2位のデンソー <6902> [東証P]は自動車の生産台数が回復に向かうなか、電動化や先進安全分野を中心に自動車部品の販売が伸びる。半導体不足などによるコスト増加は逆風になるものの、変動対応力の強化や合理化効果でカバーし、今期の税引き前利益は6030億円(前期比56.7%増)と5期ぶりの最高益更新を見込む。6位には同じトヨタ自動車 <7203> グループで車用シート大手のトヨタ紡織 <3116> [東証P]が入った。両社とも想定為替レートを1ドル=115円と実勢価格よりも15円近く円高に設定しており、業績上振れ余地がありそうだ。
3位の大和工業 <5444> [東証P]は、ビルや工場の建設に使われるH形鋼を主力とする独立系の電炉メーカー。今期の経常利益は前期比37.0%増の790億円と2期連続の最高益更新を目指す。国内は大型建築案件を中心に形鋼需要が回復し販売数量が増加するほか、米国では旺盛な非住宅建設需要を背景に持ち分法適用関連会社の業績拡大を見込む。原料高によるコスト上昇は販売価格への転嫁で吸収する構えだ。
4位にリスト入りした半導体検査装置大手アドバンテスト <6857> [東証P]の今期業績は、売上高5100億円(前期比22.3%増)、税引き前利益1500億円(同28.9%増)といずれも3期連続で過去最高を更新する計画だ。半導体の需要拡大や高性能化を背景に受注が高水準で推移するなか、先端プロセス品や車載・産業機械・民生向けのSoC(システム・オン・チップ)半導体用試験装置を中心に販売が伸びる。また、為替の円安進行も追い風となる。
5位に入った日本瓦斯 <8174> [東証P]の今期業績は、顧客の増加と価格改定効果を背景に主力とするLPガス部門の利幅が改善する。また、電気部門の顧客基盤拡大やガス機器の品不足が解消することも寄与し、経常利益は165億円(前期比27.6%増)と2期ぶりの最高益更新を狙う。好調な業績を踏まえ、配当は前期比15円増の65円と増配するほか、35億円または270万株(発行済み株式数の2.4%)を上限に自社株買いを実施する方針を示した。配当と自社株買いを合計した総還元性向は100%の計画としており、株主還元の切り口でも妙味が大きい。
※決算発表の集中期間(5月16日まで)は、その日に発表された決算で23年3月期に増収増益を見込む銘柄を、速報ベースで毎日19時ごろに配信します。
●逆風に負けず成長見込む!23年3月期【増収増益】リスト━━━━━━━
「4月26日版 17社」「4月27日版 41社」「4月28日版 45社」「5月2日版 7社」
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 23年3月期 22年3月期 PER
<3778> さくらネット 89.5 1230 649 25.9
<6902> デンソー 56.7 603000 384808 13.7
<5444> 大和工 37.0 79000 57646 4.8
<6857> アドテスト 28.9 150000 116343 14.4
<8174> 日ガス 27.6 16500 12930 19.2
<3116> トヨタ紡織 25.5 81000 64529 7.4
<7518> ネットワン 24.8 21000 16832 17.4
<4185> JSR 24.1 56500 45521 16.3
<6436> アマノ 23.6 17200 13919 16.2
<6594> 日電産 20.4 206000 171145 29.6
<9733> ナガセ 18.2 6093 5153 10.9
<4389> プロパテDB 17.9 769 652 21.1
<5334> 特殊陶 16.9 97800 83642 6.7
<8014> 蝶理 16.8 12000 10274 5.7
<2760> 東エレデバ 16.2 8500 7318 9.3
<4498> サイバトラス 14.7 1000 872 28.3
<9719> SCSK 13.2 54700 48315 17.1
<5938> LIXIL 13.0 76000 67262 13.8
<6967> 新光電工 12.1 85000 75820 12.0
<3969> エイトレッド 10.7 1005 908 21.6
<4345> CTS 10.5 2800 2535 20.0
<1973> NESIC 10.4 26000 23550 17.7
<2175> エスエムエス 10.0 8499 7726 47.4
<2715> エレマテック 10.0 8650 7867 7.9
<6516> 山洋電 9.4 12900 11787 7.0
<4684> オービック 9.0 65600 60174 36.1
<6823> リオン 9.0 3500 3212 13.1
<8075> 神鋼商 9.0 10600 9726 4.6
<4318> クイック 8.1 3700 3423 10.9
<4307> 野村総研 8.0 113000 104671 28.3
<4739> CTC 8.0 56000 51875 18.1
<6617> 東光高岳 7.9 4500 4172 8.9
<9658> ビジ太田昭 7.4 3000 2792 10.2
<4373> シンプレクス 6.8 6610 6191 22.4
<2127> 日本M&A 6.7 18000 16864 36.8
<6988> 日東電 5.8 140000 132378 12.9
<9058> トランコム 5.5 8640 8190 10.4
※経常利益の単位は百万円。
★4月29日~5月5日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“42本”配信します。ご期待ください。
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