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【↓】日経平均 大引け| 続落、円高や米関税政策への警戒で売り優勢 (11月27日)
日経平均株価
始値 38327.86
高値 38332.45(09:39)
安値 37988.99(14:20)
大引け 38134.97(前日比 -307.03 、 -0.80% )
売買高 18億2665万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1750億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、一時3万8000円を下回る場面も
2.欧州株全面安受け、トランプ次期政権の「関税」警戒
3.米株市場ではNYダウとS&P500指数が史上最高値更新
4.円高進行で自動車など輸出セクターへの売り圧力強い
5.中国関連など売られ、値下がり銘柄数も全体の8割超に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比123ドル高と5日続伸した。11月の米消費者信頼感指数の改善を好感し景気敏感株など中心に買いが優勢となった。
東京市場では、買い手控えムードが強まるなか、日経平均株価は下値模索の動きを継続。一時3万8000円台を下回る場面もあった。
27日の東京市場は、前日に続き主力株をはじめ広範囲に売り優勢の地合いとなった。トランプ次期米政権による関税引き上げへの警戒感は前日の欧州株全面安に反映されたが、日本株も自動車セクターをはじめネガティブな思惑が広がり、持ち高調整の売りを誘発した。前日の米国株市場ではNYダウとS&P500指数が揃って最高値を更新し、ナスダック総合株価指数も最高値更新をにらむ水準まで買われた。しかし、東京市場ではこれを好感する動きとはならなかった。外国為替市場では1ドル=152円台前半まで円高が進行し、輸出セクターへの売りを助長している。半導体関連は高安まちまちだったが、中国関連株などに売りがかさみ市場センチメントを冷やした。日経平均は取引終盤に下げ渋ったものの、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の8割を超えた。
個別では、アドバンテスト<6857>が大きく下落したほか、東京エレクトロン<8035>も軟調。サンリオ<8136>が急落、川崎重工業<7012>、三井E&S<7003>なども大幅に水準を切り下げた。トヨタ自動車<7203>が安く、キーエンス<6861>も下値を探った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押され、三菱ケミカルグループ<4188>、マツダ<7261>、三菱自動車工業<7211>などの下げも目立つ。ファナック<6954>も安い。
半面、売買代金首位となったディスコ<6146>が高いほか、レーザーテック<6920>もプラス圏で引けた。関西電力<9503>が買い戻され、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。任天堂<7974>が上値指向、京成電鉄<9009>が物色人気となった。オリエンタルランド<4661>が堅調、ニトリホールディングス<9843>も上昇した。ダイドーグループホールディングス<2590>が急騰、ジャノメ<6445>、ブイキューブ<3681>なども大幅高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、中外薬 <4519>、TDK <6762>、リクルート <6098>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約77円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ファナック <6954>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約202円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)医薬品、(3)サービス業、(4)空運業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)卸売業、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△コーディア <190A> [東証G]
日本分子生物学会でCDK12阻害薬の研究成果発表へ。
△シンワワイズ <2437> [東証S]
中間期無配もガバナンス体制強化へ委員の追加選任を発表。
△DyDo <2590> [東証P]
第3四半期営業利益が通期計画上回る。
△ピクセル <2743> [東証S]
データセンター施設のGPUサーバー及び付帯設備の売買契約締結。
△アセンテック <3565> [東証S]
今期業績・配当予想を上方修正。
△かっこ <4166> [東証G]
不正注文検知サービスが「クルミッ子」の鎌倉紅谷に採用。
△デルタフライ <4598> [東証G]
「DFP-14323」の治験に関する開示を材料視。
△雨風太陽 <5616> [東証G]
所信演説の内容報じられ地方創生関連株への物色再び。
△パワーファス <5950> [東証S]
好需給と高配当利回り意識した買いが継続。
△京成 <9009> [東証P]
アクティビスト買い増しとOLC <4661> 株売却による資金効果にも期待。
▼アドテスト <6857> [東証P]
米半導体株変調で利食い急ぎの動き強まる。
▼サンリオ <8136> [東証P]
株式売出による目先の需給懸念が優勢に。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)DyDo <2590>、(2)SHIFT <3697>、(3)ジャノメ <6445>、(4)ブイキューブ <3681>、(5)京成 <9009>、(6)パークシャ <3993>、(7)メガチップス <6875>、(8)タカラトミー <7867>、(9)図研 <6947>、(10)レゾナック <4004>。
値下がり率上位10傑は(1)サンリオ <8136>、(2)人・夢・技術 <9248>、(3)三井E&S <7003>、(4)アトラエ <6194>、(5)三菱ケミG <4188>、(6)蝶理 <8014>、(7)マツダ <7261>、(8)フリュー <6238>、(9)オープンドア <3926>、(10)ファナック <6954>。
【大引け】
日経平均は前日比307.03円(0.80%)安の3万8134.97円。TOPIXは前日比24.21(0.90%)安の2665.34。出来高は概算で18億2665万株。東証プライムの値上がり銘柄数は270、値下がり銘柄数は1354となった。東証グロース250指数は633.97ポイント(1.50ポイント安)。
[2024年11月27日]
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