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前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/09/13 05:30

LTS <6560>  3,300円 (+240円、+7.8%)

 エル・ティー・エス <6560> [東証P]が急反発。9日の取引終了後、DXコンサルティングサービスを手掛ける横河デジタル(東京都武蔵野市)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。LTSが持つIT領域への知見と横河グループの持つOT(オペレーショナル・テクノロジー)領域への知見を融合させることで、既存顧客のIT領域への変化や、IT/OT領域での新規顧客の獲得などを図るのが狙い。横河デジタルはLTSが実施する自社株の第三者割り当てを引き受け、14万3000株(発行済み株数の3.37%)を取得する。なお、調達資金約4億9400万円は、人材獲得・育成費用や将来的なM&A及び資本・業務提携に係る費用に当てるとしている。

サイバーセキ <4493>  2,254円 (+145円、+6.9%)

 サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証G]が3連騰。12日午前11時ごろ、同社のパブリッククラウドWAFの自動運用サービス「WafCharm」が、KDDI <9433> [東証P]が8月31日に提供を開始した「cloudpack with KDDI」のオプションとして採用されたと発表しており、これが好材料視された。「cloudpack with KDDI」は、KDDIグループがAWS(アマゾンウェブサービス)の設計から運用保守までワンストップで提供する法人・ビジネス向けサービス。今回の採用により、「cloudpack with KDDI」は、ネットワークに対する攻撃の防御だけでなく、Webアプリケーション・Webサーバーへの攻撃も防御可能となり、AWS環境におけるサイバーセキュリティーの強化につながるとしている。

ステラファーマ <4888>  421円 (+25円、+6.3%)

 ステラファーマ <4888> [東証G]が3日続急伸。一時、前週末比67円(16.9%)高の463円に買われた。前週末9日の取引終了後、リゾートトラスト <4681> のメディカル事業子会社のCICSと実施している悪性黒色腫と血管肉腫を対象としたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の国内第1相臨床試験について、主要評価に関する90日間の観察期間が完了したと発表。試験の結果、治療の安全性と実施した照射線量に関する忍容性が認められたほか、奏効率は60%と高い結果が得られたとしており、これが好材料視された。同社では、今回得られた結果は今後のBNCTの適応拡大に貢献すると期待されるとしており、年内開始予定の国内第2相臨床試験に向けた活動を推進するという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

北の達人 <2930>  260円 (+13円、+5.3%)

 北の達人コーポレーション <2930> [東証P]が3連騰、低位株物色人気に乗って上げ足に弾みがついてきた。化粧品や健康食品のネット販売を主力とするが、これらの製品を自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルが特徴となっている。水際対策の緩和でインバウンド需要を見込み、実店舗を有するリアル消費関連株への買いが目立つが、eコマース関連株にも恩恵は及ぶ。特に同社は小ジワ対策のヒアルロン酸化粧品で一躍注目を浴びたが、外国人の入国規制撤廃となれば、屋外でのマスクの利用頻度も中期的には減少する傾向が予想され、収益機会の拡大につながる。また、株式需給妙味もあり、外資系証券などによる貸株調達の空売りが観測されやすい銘柄で、目先はその買い戻しによる踏み上げ相場の流れも意識されている。

カネカ <4118>  4,005円 (+180円、+4.7%)

 カネカ <4118> [東証P]が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後、上限を230万株(発行済み株数の3.42%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は22年9月12日から23年3月24日までで、株主還元及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

三越伊勢丹 <3099>  1,247円 (+56円、+4.7%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]や高島屋 <8233> [東証P]、J.フロント リテイリング <3086> [東証P]など百貨店株の上昇が加速。木原官房副長官が11日のフジテレビの番組で、新型コロナウイルスの水際対策について入国者数の上限撤廃に意欲を示した。また、訪日観光客の個人旅行解禁やビザ免除を検討していく方針もあわせて明らかにしており、これを受けて インバウンド需要復活への期待感から関連銘柄が幅広く物色される展開となった。百貨店株のほか、マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P]をはじめとするドラッグストア関連株、資生堂 <4911> [東証P]やコーセー <4922> [東証P]などの化粧品関連株が買われた。

フリー <4478>  3,205円 (+95円、+3.1%)

 フリー <4478> [東証G]が大幅高で3日続伸。12日午前11時ごろ、パーソルワークスデザイン(東京都豊島区)のクラウド経営管理BPO「ラクフィス」事業を10月1日付で譲り受ける事業譲渡契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回譲受する「ラクフィス」は、スタートアップ・中小企業を支援するパッケージ型クラウド経営管理BPOサービス。スモールビジネスに強みを持つ同社が、テクノロジーとの掛け合わせによりクラウド型BPOを提供することで、スモールビジネスのバックオフィス業務の効率化とミッションの実現に向けて有効であると判断したという。また今後は、今秋をメドにスモールビジネスを対象に人事労務領域に特化したアウトソーシングサービスを新たに提供する予定としている。

イー・ガーディアン <6050>  3,035円 (+86円、+2.9%)

 イー・ガーディアン <6050> [東証P]が3日続伸。75日移動平均線と合わせ25日移動平均線も一気にブレークした。ネット上の多岐にわたるセキュリティーニーズにワンストップで対応が可能な総合ネットセキュリティー企業として業績はここ10年間にわたり高成長路線をひた走る。メタバースやNFT関連分野への進出にも意欲を示し、同分野のスタートアップと連携して需要開拓を進めている。22年9月期営業利益は21億7000万円(前期比10%増)予想と好調だが、第3四半期時点の進捗率から一段と上振れの公算が大きいとみられている。

グリムス <3150>  1,788円 (+39円、+2.2%)

 グリムス <3150> [東証P]が3日続伸。前週末9日の取引終了後、子会社グリムスソーラーが、環境省が実施する「令和3年度補正 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業)」において、合計8プロジェクトの交付決定通知を受けたと発表したことが好感された。なお、同件が23年3月期業績に与える影響は軽微としている。

スギホールディングス <7649>  6,000円 (+130円、+2.2%)

 スギホールディングス <7649> [東証P]が反発。前週末9日の取引終了後に発表した8月度の月次速報でスギ薬局全体の既存店売上高が前年同月比4.9%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数、客単価ともに上昇した。なお、全店売上高は同8.6%増だった。

ローランド <7944>  4,005円 (+80円、+2.0%)

 ローランド <7944> [東証P]が3日続伸。12日午前10時30分ごろ、米連結子会社Roland Drumが、ドラム・パーカッションなどの楽器メーカーDrum Workshop(カリフォルニア州)の株を全て取得し完全子会社化すると発表しており、これが好感された。ローランドは近年、V-Drums Acoustic Designシリーズの発売でドラムビジネスにおいて大きな成功を収めており、今後更なる成長を目指す同社にとって、優れた人材や製品開発力、「DWドラム」など世界的なドラムブランドを有するDrum Workshopとのパートナーシップは、同社グループのドラム市場における圧倒的優位性の獲得と更なる発展に貢献すると判断したという。取得価額は約92億5000万円、株式譲渡実行日は10月3日を予定している。なお、これに伴う連結業績への取り込みは第4四半期からとなり、22年12月期業績予想への影響は精査中としている。

ローソン <2651>  4,775円 (+60円、+1.3%)

 ローソン <2651> [東証P]が5日続伸。前週末9日の取引終了後、連結子会社である成城石井(横浜市西区)が東京証券取引所へ上場申請を行ったと発表しており、これが好材料視された。なお、上場の可否や上場時期などは未確定としている。

東京エレクトロン <8035>  43,450円 (+520円、+1.2%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が3日続伸で底値圏離脱の兆し。4万3000円台半ばまで水準を戻してきた。前週末の米国株市場では長期金利の上昇一服を受け、半導体関連株に幅広く買いが広がった。半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ が3%近い上昇を示したほか、エヌビディア やインテル なども買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は大幅に3日続伸と戻り足を鮮明とした。これを受けて、12日の東京市場でも同社株など半導体主力株はリスクを取る動きが活発化した。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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