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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/04/26 05:30

木徳神糧 <2700>  4,960円 (+700円、+16.4%) ストップ高

 木徳神糧 <2700> [東証S]がストップ高。前週末22日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を975億円から1030億円(前期比4.5%減)へ、営業利益を4億8000万円から10億円(同90.1%増)へ、純利益を3億5000万円から9億円(同78.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から35円へ引き上げたことが好感された。21年産米が20年産米に続く豊作となり、供給過剰の状況が続いており、国内の米穀取引価格が下落傾向で推移している一方、円安の影響を受けてミニマム・アクセス米と輸入乾牧草の販売単価が上昇していることが要因。また、米穀在庫の適正化に注力し需給環境に対応した仕入れが可能となったことや、仕入れルートの複線化を推進し原料調達や提案営業で優位性を実現したこと、更に販売及び管理費用の削減を徹底したことなどが寄与する。なお、年間配当予想は60円(前期50円)になる予定だ。

サイステップ <3810>  714円 (+100円、+16.3%) ストップ高

 サイバーステップ <3810> [東証S]が4営業日連続のストップ高。オンラインクレーンゲーム「ネットキャッチャー ネッチ」を運営するネッチの全株式を取得し子会社化することを発表しており、これによる業容拡大効果を材料視する動きとなった。市場では「材料発現が株高の背景にあるとはいえ、既に需給思惑のみで上がっている感が強い。寄り付いてからの動きが注目されるが、貸株調達による空売りしかできない片道信用銘柄で、一般投資家の参戦はリスクが大きい」(中堅証券マーケットアナリスト)という声が聞かれる。

VIX短先物 <1552>  2,365円 (+312円、+15.2%)

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が続急騰。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。22日の米VIX指数は前日21日に比べ5.53(24.38%)ポイント高の28.21に急上昇した。パウエルFRB議長が21日に、5月3~4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%の利上げを示唆したことなどが嫌気された。これを受け、NYダウが一時1000ドルを超える下落となるなど、米国市場は再び弱含みの動きとなった。

トーセ <4728>  799円 (+100円、+14.3%) ストップ高

 トーセ <4728> [東証S]がストップ高。25日に行われた第2四半期決算説明会で、26日午前10時から京都市及びANAホールディングス <9202> [東証P]、そのグループ会社のANA NEOとメタバース事業に関する連携協定の締結式を実施する予定であると発表しており、これが好材料視されたようだ。なお、詳細については、協定発表で発表するとしている。

大興電子 <8023>  446円 (+39円、+9.6%)

 大興電子通信 <8023> [東証S]が3日ぶりに急反発。前週末22日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が13億円から15億6000万円(前の期比38.5%増)へ、純利益が8億8000万円から12億3000万円(前の期4億5200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。年明けからの新型コロナウイルス感染者数の増加が顧客訪問を中心とした営業活動のブレーキとなったことに加え、半導体を中心とした電子部品の不足によるハードウェアの納品遅れがあり、売上高は380億円から355億円(前の期比2.1%減)へ下振れた。ただ、ソフトウェアサービスが比較的堅調に推移したことにより売上総利益が増加したほか、新型コロナの影響で販管費が減少したことが利益を押し上げた。また、業績上振れに伴い、12円を予定していた期末一括配当を15円(前の期10円)にするとあわせて発表した。

東京製鉄 <5423>  1,288円 (+91円、+7.6%)

 東証プライムの上昇率トップ。東京製鐵 <5423> [東証P]が急反発、全体下げ相場に逆行した。前週末22日に発表した23年3月期の増収減益予想を受けて朝方は一時マイナス圏に沈む場面があったものの、あわせて発表した今期増配や自社株買いを好感する形で徐々に買い優勢の展開となった。今期の売上高は前期比47.7%増の4000億円、営業利益は同5.6%減の300億円の予想。鋼材市況の好調が引き続き追い風となる一方、主原料である鉄スクラップの価格高騰に対するコストダウン施策の取り組み具合が利益に影響する見通し。配当予想は前期比5円増の30円(中間・期末15円)を見込んでいる。あわせて発表した自社株買いでは、上限を280万株(発行済み株数の2.42%)、または30億円とした。取得期間は25日~12月31日。

SI <3826>  483円 (+24円、+5.2%)

 システムインテグレータ <3826> [東証S]が7日ぶりに急反発。前週末22日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の0.91%)、または5000万円としており、取得期間は4月25日から5月13日まで。株主還元、インセンティブ・プランでの活用並びに今後の経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

シイエヌエス <4076>  1,626円 (+71円、+4.6%)

 シイエヌエス <4076> [東証G]が大幅反発。前週末22日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を52億7000万円から53億9700万円(前期比11.5%増)へ、営業利益を4億6700万円から5億1500万円(同12.4%増)へ、純利益を3億3400万円から3億8700万円(同15.2%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を30円から45円(前期30円)へ引き上げたことが好感された。上期に続き、下期もデジタル革新推進事業及びシステム基盤事業(オンプレミス基盤)が好調に推移したことなどが要因としている。

エレマテック <2715>  1,141円 (+43円、+3.9%)

 東証プライムの上昇率4位。エレマテック <2715> [東証P]が大幅続伸、カイ気配スタートで水準を切り上げる展開となった。同社は電子デバイス商社で、車載向けや5G関連分野などでの旺盛な需要を捉え、業績成長路線を走っている。前週末22日取引終了後に発表した22年3月期の決算は営業利益が前の期比53%増の83億4600万円と急増し過去最高利益を更新した。好業績を背景に、年間配当も従来計画から10円増額した53円(前の期実績は36円)と株主還元も強化している。続く23年3月期業績予想も好調を継続、営業利益は前期比7%増の89億5000万円を予想、また配当は前期実績から更に7円増配となる60円を計画しており、これがポジティブサプライズとなり、投資資金を呼び込んだ。配当利回りは前週末終値で換算して5.4%台と非常に高い。

バイタルKS <3151>  766円 (+26円、+3.5%)

 バイタルケーエスケー・ホールディングス <3151> [東証P]が大幅反発。同社は22日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の16億円の黒字から29億円の黒字(前の期は22億6000万円の赤字)に引き上げた。売上高の見通しも従来の5422億円から5768億円(前の期比7.4%増)に上方修正。 新型コロナウイルス関連商品の販売やレンタルが好調だったほか、新型コロナワクチンの配送受託による売り上げや利益の計上が主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比2円増額の14円にすると発表。これにより、中間配当12円とあわせた年間配当は26円(前の期は12円)となる。

ヤマト <1967>  804円 (+27円、+3.5%)

 ヤマト <1967> [東証S]が大幅反発。前週末22日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が435億円から455億7000万円(前の期比4.1%増)へ、営業利益が29億3000万円から36億7000万円(同19.1%増)へ、純利益が21億8000万円から27億5000万円(同20.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。水処理プラントや冷凍・冷蔵の売り上げが順調に推移したことに加えて、生産システムの合理化などにより工事採算性が改善したことが要因という。また、業績上振れに伴い15円を予定していた期末一括配当を25円(前の期15円)にするとあわせて発表した。

BML <4694>  3,300円 (+95円、+3.0%)

 ビー・エム・エル <4694> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。25日午後2時ごろ、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が1770億円から1860億円(前の期比34.2%増)へ、営業利益が425億円から488億円(同2.4倍)へ、純利益が280億円から337億円(同2.5倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の影響により、第4四半期に新型コロナウイルス関連検査の受注が高止まりし、想定を上回って推移したことが要因としている。

SHIFT <3697>  24,160円 (+590円、+2.5%)

 SHIFT <3697> [東証P]が6日ぶりに反発。4月14日に2万6990円の年初来高値を形成後に調整局面に移行したが、目先は25日移動平均線との上方カイ離解消で押し目買いを誘導している。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を背景にソフトウェアテスト及びその周辺事業が好調で、22年8月期第2四半期(21年9月-22年2月)の営業利益は前年同期比2.6倍となる38億2600万円と急拡大している。VR検証の技術力をベースに メタバーステストにも参入しており、材料性を内包している。また、株式需給面では信用買い残が20万株程度にとどまっており、日々の商い水準からは重荷とはなっていない。

サカタタネ <1377>  4,325円 (+100円、+2.4%)

 サカタのタネ <1377> [東証P]が反発し年初来高値を更新。同社は野菜と花の種苗会社として高実績を持ち、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により一部の新興国などで食料が手に入りにくくなるなか食料関連銘柄として注目された様子だ。特に同社はブロッコリーで6割強の世界シェアを誇り、海外売上比率も6割と高く円安メリットも期待できる。岩井コスモ証券は21日に同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始し目標株価を4800円に設定している。22年5月期の連結営業利益は100億円の計画に対し、同証券では23年5月期は今期予想比10%増の110億円と試算するなど、連続最高益を見込んでいる。

東洋建 <1890>  972円 (+16円、+1.7%)

 東洋建設 <1890> [東証P]が続伸、全体下げ相場のなか上値指向を継続した。前週末22日の取引終了後、任天堂創業家のファミリーオフィスであるYamauchi-No.10 Family Office(YFO、東京都港区)との間で行ったTOBを巡る書簡を公表した。なかで、YFOが東洋建に対して1株1000円での買収提案を行っており、この価格を意識しながらの値動きとなったようだ。東洋建は現在、インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]が完全子会社化を目指して1株770円でTOBを実施中だ。このTOBが発表された3月22日以降、YFOは断続的に東洋建株を買い付けており、22日付の大量保有報告書ではYFOが出資する投資会社が26.28%を保有していることが判明している。

キッセイ <4547>  2,532円 (+28円、+1.1%)

 キッセイ薬品工業 <4547> [東証P]が4日続伸。前週末22日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業損益が16億円の赤字から14億円の赤字へ(前の期15億500万円の黒字)、純利益が119億円から129億円(前の期比2.4倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は654億円から653億円(同5.4%減)へやや下振れたものの、医薬品事業及び情報サービス事業において、売上総利益率が向上したことに加えて、法人税や住民税、事業税が予想を下回った。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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