MRとは、医薬情報担当者のことだ。医薬品会社に所属し、自社の医療用医薬品情報を医療従事者（医者等）に提供することで、副作用などの情報を収集するのが業務となる。

　このMR業務をWeb化したのが、同社の会員制Webサービス「MR君」だ。20万人以上の医療従事者が登録しており、医薬品会社が様々な情報を提供している。情報配信の際に医薬品会社から課金することで、医療従事者は無料で利用できるのが特徴だ。

半歩先読みポイントは、「接待自粛」だ。
日本の製薬会社はこのMRを約6万人ほど抱え、医療従事者との結びつきを求めて過剰な接待を行ってきた。しかし過剰接待が社会問題となっており、「飲食は一人5,000円以下」、今年の4月からは「カラオケ・スポーツ観戦・2次会などは禁止」と、医薬品業界は自主規制を行っている。医療従事者としても接待をしてくれないMRとの関係が疎遠となってくる可能性は高く、そうなれば会員制Webサービス「MR君」にはますます追い風となる。

　株価を見ると、リーマンショック後はきれいに右肩上がりを描いている。同社の高収益なビジネスモデルは今後も崩れそうになく、引き続き、上昇相場が期待できる。