２７日の株式相場見通し＝ＦＯＭＣ通過で売買の自由度回復、好業績銘柄中心に買い優勢

　２７日の東京株式市場では、当面の不透明要因だった米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が通過したことで、売買の自由度が回復し、好決算発表銘柄を中心に買い優勢の展開となりそうだ。ＦＯＭＣの内容は、おおむね市場の予想通りとなった。２７日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１１円１０銭台と、前日に比べて円高・ドル安が進行しており、輸出関連株が売られる可能性はある。

　２６日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比９７．５８ドル高の２万１７１１．０１ドルと続伸し、１週間ぶりに過去最高値を更新した。佳境を迎えている米企業の４～６月期決算の内容が総じて堅調となっていることが買い安心感につながった。

　米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は２６日まで開いた米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で、政策金利の据え置きを決めた。終了後発表された声明文では、従来「年内」としていた保有資産の縮小を始める時期について「比較的早期」に修正したことから、市場では９月にも縮小開始が発表されるとの受け止めが広がった。ナスダック総合株価指数は、前日比１０．５７３ポイント高の６４２２．７４７と３日続伸し、３日連続で過去最高値を更新した。

　日程面では、全国知事会議、４～６月期のロボット出荷統計に注目。海外では、米６月の耐久財受注、米６月のシカゴ連銀全米活動指数、韓国４～６月期ＧＤＰが焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）