~ 小野山功が見通す「来週の株価材料」 ~
★【かんぽ生命は2日で株価1.8倍に】郵政マネーが週明けは「新興市場」に向かう
11月4日(水)に新規上場した日本郵政グループ3社は、初値が売出価格を上回る好調な滑り出しとなりました。
中でも時価総額が2兆円程と想定的に小さい(7181)かんぽ生命保険には、値動きの良さに着目した資金が流入し、上場当日にストップ高水準まで上昇するほど人気化しました。
かんぽ生命を売出価格(2200円)で保有していれば、上場2日目に4120円まで上昇しましたので、87%も値上がりした計算になります。
■初心者投資家が持ち株を増やす?
郵政上場が株式投資を始める契機になった投資家は多いはずです。6日(金)の日本経済新聞朝刊では、「野村証券など大手5社合計の9~10月の新規口座開設数は、約18万強と通常の2倍に膨らんだ。」と報じられています。
かんぽ生命は2日間で、公募価格に対して一時87%も上昇したため、「株ってこんなに儲かるだ」と思われた初心者投資家が増えたことと思われます。
株式投資がいつもうまくいくとは限りませんが、何事も最初が肝心です。郵政株上昇による成功体験があるため、ほかの株も買ってみようと持ち株を増やす動きが期待できるのではないでしょうか。
■軟調だった中小型株も週明け期待したい
郵政人気を囃し、主力株が上昇したことで日経平均株価は上昇しましたが、個人投資家の関心が郵政株に集中したため、中小型株は買い手不在で軟調な動きでした。
日経平均株価は11月2日週に182円(0.9%)上昇する反面、個人投資家が売買の7割をしめるマザーズ市場は、指数が2.4%下落しています。
さて、6日(金)にマザーズ主力の(2121)ミクシィが中間決算を発表しました。7~9月の営業利益は193億円と前四半期から20%減少と減速感もみられますが、決算と合わせて、新ゲーム「マーベル ツムツム」を16年春に開始すると発表しているため、週明けは買い先行で始まる可能性があります。
公募価格で郵政株を買った個人投資家の含み益は、6日の終値基準で計3700億円に上っています。6日には3社そろって株価は反落しており、郵政売却後の乗り換え先として、新興市場に向かう公算が高いのではないでしょうか。
小野山 功
11月4日(水)に新規上場した日本郵政グループ3社は、初値が売出価格を上回る好調な滑り出しとなりました。
中でも時価総額が2兆円程と想定的に小さい(7181)かんぽ生命保険には、値動きの良さに着目した資金が流入し、上場当日にストップ高水準まで上昇するほど人気化しました。
かんぽ生命を売出価格(2200円)で保有していれば、上場2日目に4120円まで上昇しましたので、87%も値上がりした計算になります。
■初心者投資家が持ち株を増やす?
郵政上場が株式投資を始める契機になった投資家は多いはずです。6日(金)の日本経済新聞朝刊では、「野村証券など大手5社合計の9~10月の新規口座開設数は、約18万強と通常の2倍に膨らんだ。」と報じられています。
かんぽ生命は2日間で、公募価格に対して一時87%も上昇したため、「株ってこんなに儲かるだ」と思われた初心者投資家が増えたことと思われます。
株式投資がいつもうまくいくとは限りませんが、何事も最初が肝心です。郵政株上昇による成功体験があるため、ほかの株も買ってみようと持ち株を増やす動きが期待できるのではないでしょうか。
■軟調だった中小型株も週明け期待したい
郵政人気を囃し、主力株が上昇したことで日経平均株価は上昇しましたが、個人投資家の関心が郵政株に集中したため、中小型株は買い手不在で軟調な動きでした。
日経平均株価は11月2日週に182円(0.9%)上昇する反面、個人投資家が売買の7割をしめるマザーズ市場は、指数が2.4%下落しています。
さて、6日(金)にマザーズ主力の(2121)ミクシィが中間決算を発表しました。7~9月の営業利益は193億円と前四半期から20%減少と減速感もみられますが、決算と合わせて、新ゲーム「マーベル ツムツム」を16年春に開始すると発表しているため、週明けは買い先行で始まる可能性があります。
公募価格で郵政株を買った個人投資家の含み益は、6日の終値基準で計3700億円に上っています。6日には3社そろって株価は反落しており、郵政売却後の乗り換え先として、新興市場に向かう公算が高いのではないでしょうか。
小野山 功