ドラフト Research Memo(4):日本のオフィス環境に革命をもたらしたデザインファーム(2)

配信元:フィスコ
投稿:2024/03/19 16:34
*16:34JST ドラフト Research Memo(4):日本のオフィス環境に革命をもたらしたデザインファーム(2) ■ドラフト<5070>の事業概要

(2) ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他
同社グループのプロジェクトでは、商業施設も海外Awardの受賞実績がある。「IDA Design Awards 2015」では「EARTH coiffure beaute藤枝店」がHonorable Mentionを受賞した。2016年にドイツで開催された建築・インテリアの世界大会「World Architecture Festival / INSIDE」のリテール部門には「Zoff MART自由が丘店」が入選した。

a) ミカン下北
2022年3月には、京王電鉄<9008>とのパートナーシップにより、建築デザイン・インテリアデザイン・コンセプトワークを手掛けた下北沢駅の新エリア「ミカン下北」がオープンした。「下北沢は永遠に完成することのない未完成な街」というコンセプトの下、京王井の頭線の高架下に5街区に分かれるエリアには、ラウンジを兼ねたTSUTAYA BOOKSTORE、予約資料の受け取りや返却が可能な図書館カウンター、古着屋や飲食店などといったテナント約30数店舗がある。

2022年12月には、新ブランド「Wolfgang’s Steakhouse by Wolfgang Zwiener TEPPAN」が東京・銀座の商業施設「キラリトギンザ」7階フロアに世界初出店した。「Wolfgang’s Steakhouse by Wolfgang Zwiener TEPPAN」は、2004年にマンハッタンで創業した「ウルフギャング・ステーキハウス」のノウハウと世界観を取り入れながら、世界展開を視野に開発したものである。同社グループは「禅 -Zen-」の精神をテーマにゴージャスながらも洗練されたインテリアを施し、ライブ感あふれる鉄板を前に料理を味わえるよう店舗設計・デザインを行った。

同社グループの先進的な取り組みが業界で認知され、不動産大手の三井不動産<8801>三菱地所<8802>、東急不動産(株)(東急不動産ホールディングス<3289>の子会社)、東京建物<8804>など大手デベロッパーとの協働に発展している。

b) 日比谷セントラルビル
三井物産グループが所有する東京・西新橋「日比谷セントラルビル(1983年竣工)」は、ビル1棟全体を改修する長期プロジェクトとなっている。

c) KOIL TERRACE、丸の内テラス、リビオタワー羽沢横浜国大
国土交通省のプロジェクトである柏の葉スマートシティのオフィスビル「KOIL TERRACE」では、同社グループは環境設計を請け負った。壁一面を本棚にしたアトリウムを一般開放し、利用者が減る土日祝日には地域の人々の憩いとなるよう空間をデザインしている。東京駅周辺の開発プロジェクトでは、2020年に完成した「丸の内テラス」の中心施設の企画立案から内装設計を手掛けている。このほか、JR線と相鉄線の交差する地域である羽沢横浜国大駅前の再開発における「リビオタワー羽沢横浜国大」の全体デザインを受注した。地域のシンボルとしてのプロジェクトであり、長期的な計上を見込んでいる。

d) UMITO奄美大島白浦
全国に展開する別荘とホテルが融合した新型滞在施設の一環で、「UMITO」奄美大島プロジェクトのデザイン計画が進められている。奄美大島の東シナ海に面する白浦海岸と、太平洋側の神の子ビーチに位置する豪華な場所で新規開発が進行中だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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