日経平均3万円のシナリオ【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2022/08/16 18:00

日本株のここから更に上昇するのか・・・?

日本株、米国株ともに短期的な上昇トレンドが続いています。2022年に入って軟調な相場が続いておりましたが、日本株・米国株ともに雰囲気が変わってきました。

しかし、短期的には過熱感もあり、いったん下落してもおかしくはないのですが、年末までを視野に入れると、日経平均3万円回復の可能性も出てきています。昨年9月に付けた日経平均3万円台回復の可能性はあるのでしょうか?仮に日経平均3万円回復があるとすればどのようなシナリオか、私なりの見解をお話します。

まず、大前提として【更なるインフレの可能性がないこと】です。

今のマーケットは(特に米国において)インフレが収まっているかどうかが重要です。直近の経済指標ではインフレ鈍化を示唆する数値が出ているおかげで、日米ともに株式市場は上昇していますが、各経済指標で再度インフレを示唆する数値になれば再度下落トレンドに転じる可能性はありそうです。

ですので、主要な経済指標の発表日は株価急変の可能性がありますので把握しておきましょう。

次にインフレが収まっていることが前提で、まず米国ダウ指数が高値を更新することが重要です。米国ダウ指数は高値まであと約9%ほどありますが、高値を更新すれば投資家心理はさらに好転し日本株にも波及してきます。日経平均株価3万円を回復するためにはまず米国ダウ指数が高値更新することが重要でしょう。

この、【インフレが落ち着いていること】と【米国ダウ指数が高値を更新すること】

2つの条件をクリア出来れば、日経平均株価30000円の回復も十分に可能性はありそうです。

まだ日本市場においてはそれほど投資熱は高まっていませんが、11月以降、再度投資熱が高まってくる可能性があります。
そのときに備えてしっかり上昇相場対策をしておきましょう。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想