【本日の見通し】やや様子見ムードか。米積極利上げ期待が支えも、上値は重い

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/08/09 07:55
【本日の見通し】やや様子見ムードか。米積極利上げ期待が支えも、上値は重い

 先週末、米雇用統計の好結果を受けたドル買い円売りの動きに135円台を回復したドル円は、週明けの海外市場で一時134円台前半までの調整が入る展開に。米大幅利上げへの期待がドル買いを誘っているものの、ここからの買いにはやや慎重。米景気の先行き不透明感が継続しており、ドルの上値を抑えている。
 明日の米消費者物価指数を強く意識する動きもあり、今日は135円ちょうどを挟んでのレンジ取引が続くとみられる。
 
 ユーロドルもドル円同様に先週末のドル買いに対する調整が入り、1.0220台までユーロ買いドル売りが進む場面が見られた。朝は1.02割れで推移しており、こちらもドル売りの勢いは見られず。

 明日の米消費者物価指数はガソリン価格の低下などもあって前回からやや落ち着くとの期待が強いが、コア部分の上昇期待に見あれるように、幅広い品目での物価上昇が目立っているだけに、期待ほど落ちない可能性も、この場合、大幅利上げ期待がもう一段強まる可能性があるだけに、ドル売りには進みにくい。もっとも大方の予想は総合指数の落ち着きを示しており、上値追いにも慎重という状況。

MINKABU PRESS 山岡和雅
 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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