【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高を受け一時2万8000円台も上値は重い (7月28日)

配信元:株探
投稿:2022/07/28 18:23

日経平均株価
始値  27909.15
高値  28015.68(09:07)
安値  27651.99(10:31)
大引け 27815.48(前日比 +99.73 、 +0.36% )

売買高  13億7679万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆2742億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、一時2万8000円台回復場面も
 2.FOMC通過後の米株高好感し朝方はリスク選好ムード
 3.買い一巡後は上値重く、円高進行を横目に値を消す展開
 4.下値では押し目買い意欲旺盛で再びプラス圏に切り返す
 5.値上がり数1200強で、売買代金は3.2兆円と活況

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比436ドル高と反発した。パウエルFRB議長発言を受け、秋以降の利上げ幅縮小を期待した買いが優勢となった。

 東京市場では朝方買い優勢で始まった後、日経平均株価は急速に値を消し下げに転じる場面もあったが、その後は買い直されてプラス圏で引けた。

 前日の米国株市場ではFOMC通過後にハイテク株を中心として主要株価指数が大幅に上昇した。これを受け、本日の東京市場も朝方はリスク選好ムードのなか主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均は2万8000円台に乗せる場面もあった。パウエルFRB議長の記者会見では今後の利上げペースが緩む可能性が意識され、これが好感された。しかし、東京市場では朝方は高く始まったものの上値も重かった。外国為替市場でドル安・円高が進んだことが、利食い急ぎの動きを誘う形となり、前場中盤から急速に値を消し、日経平均は一時マイナス圏に沈む場面もあった。2万8000円近辺は戻り売り圧力も強く押し返される格好となったが、下値抵抗力も発揮し、結局プラス圏で引けている。プライム市場は値上がり数が1200強、売買代金は3兆2000億円台と活況だった。

 個別では、売買代金で1位と2位を占めたレーザーテック<6920>東京エレクトロン<8035>がしっかり。信越化学工業<4063>も買いを集めた。エムスリー<2413>が値上がり率トップに買われ、リクルートホールディングス<6098>も大きく上昇。ファーストリテイリング<9983>が堅調、ファナック<6954>も高い。三菱自動車工業<7211>が大商いで値を飛ばし、中部電力<9502>も大幅高。東光高岳<6617>Sansan<4443>などの上げも目立つ。
 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、アドバンテスト<6857>が冴えず、ダブル・スコープ<6619>も売りに押された。ダイキン工業<6367>も値を下げた。サイバーエージェント<4751>が大きく値を下げ、太平洋工業<7250>小糸製作所<7276>が急落、NECネッツエスアイ<1973>デクセリアルズ<4980>も大幅安。豊田合成<7282>下値を探った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>ファナック <6954>信越化 <4063>リクルート <6098>ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約130円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>トヨタ <7203>日東電 <6988>SBG <9984>アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉱業、(3)サービス業、(4)石油石炭製品、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)保険業、(3)空運業、(4)機械、(5)食料品。

■個別材料株

エムスリー <2413> [東証P]
 4-6月期トップラインの伸び顕著。
LAホールデ <2986> [東証G]
 22年12月期業績予想を上方修正。
ビーグリー <3981> [東証P]
 上期営業益61%増に増額。
SBテク <4726> [東証P]
 DXニーズ旺盛で23年3月期は5期連続最高益へ。
アイビー <4918> [東証S]
 破骨細胞分化抑制剤に関して特許査定を受領。
HyAS&C <6192> [東証G]
 特設注意市場銘柄と監理銘柄(審査中)の指定解除。
航空電子 <6807> [東証P]
 上期業績予想を上方修正。
三菱自 <7211> [東証P]
 今期営業利益26%増に増額。
ムラキ <7477> [東証S]
 4-6月期営業7割増益で上期計画を大幅超過。
中部電 <9502> [東証P]
 第1四半期は大幅増収増益。

弁護士COM <6027> [東証G]
 第1四半期経常37%減益。
太平洋工 <7250> [東証P]
 23年3月期営業利益予想を一転減益予想へ下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エムスリー <2413>、(2)宮越HD <6620>、(3)ミマキエンジ <6638>、(4)三菱自 <7211>、(5)ビーグリー <3981>、(6)邦ガス <9533>、(7)東光高岳 <6617>、(8)SBテク <4726>、(9)中部電 <9502>、(10)Sansan <4443>
 値下がり率上位10傑は(1)太平洋工 <7250>、(2)小糸製 <7276>、(3)NESIC <1973>、(4)デクセリ <4980>、(5)Vコマース <2491>、(6)キッセイ <4547>、(7)ゼオン <4205>、(8)サイバー <4751>、(9)三菱電 <6503>、(10)豊田合 <7282>

【大引け】

 日経平均は前日比99.73円(0.36%)高の2万7815.48円。TOPIXは前日比3.10(0.16%)高の1948.85。出来高は概算で13億7679万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1203、値下がり銘柄数は549となった。東証マザーズ指数は708.98円(3.56円高)。

[2022年7月28日]


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