チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
SUBARU <7270> 【2→2+】
「22年度に入り主要国内生産が上向く」
6月29日に5月の生産、販売、輸出台数実績が発表された。主要国内生産が2月を底に上向いていることが窺える。今年度(22年度)に入り、4月、5月と2カ月連続で国内生産は前年同月を上回った。5月の国内生産は季節性から通常4月を下回ることが多いが、それでも4月に続き4万台以上の生産ができている。国内生産が上向き北米向けを中心とする完成車輸出台数も4月、5月と前年同月を大幅に上回っている。半導体供給不足は長期化してはいるが、対応策(汎用品への置き換え等)も徐々に効いてきたと推察される。
予想ROE:8.6% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:12%株価(7/1終値):2,288円
Fモデルによる理論株価:3,770円(7月1日by高田悟)
小糸製作所 <7276> 【2+→2+】
「23年に中距離用LiDAR販売を開始、新たに短距離・長距離用の共同開発を進める」
6月27日に同社は2017年に米国・セプトン社と共同開発を開始した中距離用LiDAR(以下ライダー)が2023年に実用化の見通しとなり販売を開始することを表明した。また、同社は次世代モビリティへの対応として、ADAS(先進運転支援システム)搭載車・自動運転車向けライダーの開発に取り組んでいるが、ADAS搭載車・自動運転車(レベル3以上)の技術的進展・普及において、より精度で、近傍から遠方までを検知可能なライダーの必要性が高まっていることを背景に、セプトン社と新たに短距離・長距離用ライダーの共同開発をすることに合意したことを合わせて発表した。
予想ROE:9.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:17%株価(7/1終値):4,230円
Fモデルによる理論株価:6,228円(6月30日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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