日経平均は大幅に3日続伸、FOMC前の買い戻し、アジア市況急騰も追い風に

配信元:フィスコ
投稿:2022/03/16 16:07
日経平均は大幅に3日続伸。15日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。2月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことでインフレ懸念が緩和。原油価格の反落も景気後退懸念を和らげ、終日堅調に推移。連邦公開市場委員会(FOMC)の公表結果前に持ち高調整の買い戻しも入り、ナスダック総合指数は4日ぶりに大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は228.42円高でスタート。FOMCの公表結果を日本時間で明朝に控えるなか、売り方の買い戻しが断続的に入り、午前は一本調子で上昇。午後は一時伸び悩んだが、中国当局が国外での株式上場を支持する方針との報道でアジア市況が大幅に上昇したことが追い風となり、再び騰勢を強めた。大引けが近づくなか終盤に25824.94円
(478.46円高)の高値を付けた。

 大引けの日経平均は前日比415.53円高の25762.01円となった。東証1部の売買高は13億3986万株、売買代金は3兆1947億円だった。セクターでは空運業、サービス業、電気機器などが上昇率上位に並んだ一方、水産・農林業、倉庫・運輸関連、鉱業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%
となった。

 個別では、東エレク<8035>ルネサス<6723>などの半導体関連のほか、キーエンス<
6861>、ソニーG<6758>任天堂<7974>、HOYA<7741>などの値がさグロース(成長)株が高い。アジア市況の急騰を受けてソフトバンクG<9984>も大幅高となった。国内経済活動の再開期待を受けたOLC<4661>JAL<9201>、JR東海<9022>などのレジャー関連や、住友鉱山<5713>、JFEHD<5411>などの川上セクターの一角も大幅に上昇。好決算を受けて前日にストップ高比例配分となった三井ハイテク<6966>は本日もストップ高まで買い進まれた。パーク24<4666>は決算が好感され6%高。KLab<3656>はレーティング格上げを受けて買われた。

 一方、川崎汽船<9107>やINPEX<1605>コマツ<6301>のほか、三井住友<8316>や第一生命HD<8750>などの金融株、NTT<9432>JT<2914>などの高配当利回り株が軟調。アスクル<2678>は決算を受けて6%程売られた。スノーピーク<7816>は月次動向で国内直営チャンネルの販売鈍化が嫌気され、3%安。Link-U<4446>は上半期減益決算が失望されて急落した。
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配信元: フィスコ

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