日経平均は4日ぶり大幅反落、一時27000円割れも、米CPI上振れやウクライナ緊迫化

配信元:フィスコ
投稿:2022/02/14 15:57
日経平均は4日ぶり大幅反落。米国市場では10日、11日と続けてNYダウが500ドルあまり下落した。1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなり、10年物国債利回りが一時2%台まで上昇。ウクライナ情勢の緊迫化も投資家心理を冷やした。連休明けの東京市場ではリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は390円安からスタートすると、前場には一時26947.65円(前営業日比748.43円安)まで下落。後場は日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測や時間外取引でのNYダウ先物の上昇を支えにやや下げ渋った。

大引けの日経平均は前営業日比616.49円安の27079.59円となった。東証1部の売買高は13億7981万株、売買代金は3兆1992億円だった。業種別では、ゴム製品、精密機器、電気機器が下落率上位だった。一方、鉱業、石油・石炭製品、不動産業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は23%となった。

個別では、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>ソニーG<6758>などが軟調。値がさグロース(成長)株を中心に売りが出て、キーエンス<6861>は6%近い下落、村田製<6981>は5%近い下落となった。決算評価が高かった東エレク<8035>も地合いの悪さに抗えず売りが先行し、ブリヂス<5108>は米同業の急落を受けて9%近い下落。シスメックス<6869>は決算がネガティブ視されて売りがかさんだ。
また、セレス<3696>やIRJ−HD<6035>がストップ安を付けたほか、ラクス<3923>
なども東証1部下落率上位に顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>OLC<4661>はしっかり。INPEX<1605>は原油高を受けて6%超上昇した。パンパシHD<7532>などは決算が好感されて急伸。また、ソウルドアウト<6553>は連日で買い気配のままストップ高比例配分となった。
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配信元: フィスコ

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