ダウ平均は７００ドル超の大幅安 中国の信用不安が高まる＝米国株前半

NY株式20日（NY時間12:49）
ダウ平均　　　33866.17（-718.71　-2.07%）
ナスダック　　　14652.18（-391.79　-2.58%）
CME日経平均先物　29455（大証終比：-745　-2.45%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅安。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が広がる中で、米株式市場は戻り売りが強まっている。ダウ平均は７００ドル超下落。中国の不動産大手、恒大集団が経営破綻の瀬戸際に追い込まれており、今週の２３日以降に、同社が発行した社債の利払いが相次ぎ到来する。市場ではデフォルトへの懸念を強めているようだ。きょうは他の中国企業のドル建て債券の価格も急落しており、中国企業への信用不安、そして、中国経済への不透明感を市場は益々強めているようだ。

　また、デルタ株の感染拡大や増税による景気回復への不安感も根強い。そのような中で今週はＦＯＭＣが予定されており、２２日（日本時間２３日未明）に結果が発表される。市場では、今回は資産購入ペース縮小開始を議論はするものの、アナウンスはないとの見方が多い。１１月のアナウンスが有力視されているようだ。市場からはＦＲＢが刺激策を後退させた場合、米株価指数は１０％、もしくは回復が失速の兆候を見せれば２０％の調整も有り得るとの指摘も出ている。そのような中で投資家もロングポジションの調整を強めている模様。

　医薬品の一角が上昇しているほかは、幅広いセクターが売られており、エネルギーや銀行、産業が下落しているほか、ＩＴ・ハイテク株も売りに押されている。航空や旅行など景気回復の恩恵を受けやすいセクターも下落。

　ＧＡＦＡＭ中心に主力のＩＴ・ハイテクは全面安となっており、ナスダックも２％超の大幅安となっている。

アルファベット（C）＜GOOG＞　2764.83（-64.44　-2.28%）
フェイスブック＜FB＞　353.47（-11.26　-3.09%）
ネットフリックス＜NFLX＞　575.09（-14.26　-2.42%）
テスラ＜TSLA＞　731.40（-28.09　-3.70%）
アマゾン＜AMZN＞　3343.75（-118.77　-3.43%）
エヌビディア＜NVDA＞　208.51（-10.49　-4.79%）
ＡＭＤ＜AMD＞　100.59（-3.29　-3.17%）
ツイッター＜TWTR＞　60.23（-2.24　-3.59%）

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス＜UNH＞　413.91（-6.25　-1.50%）
メルク＜MRK＞　71.81（+0.13　+0.18%）
マクドナルド＜MCD＞　238.98（-3.51　-1.44%）　
マイクロソフト＜MSFT＞　 292.91（-6.96　-2.28%）
ホームデポ＜HD＞　330.61（-5.06　-1.50%）
ボーイング＜BA＞　208.75（-4.61　-2.16%）　
ベライゾン＜VZ＞　54.19（-0.09　-0.17%）
ビザ＜V＞　218.46（-3.29　-1.47%）　
ハネウェル＜HON＞　 215.04（-3.45　-1.57%）　
ナイキ＜NKE＞　154.01（-2.41　-1.53%）
トラベラーズ＜TRV＞　 151.43（-4.86　-3.10%）
ディズニー＜DIS＞　177.98（-5.49　-2.99%）　
ダウ・インク＜DOW＞　55.83（-1.93　-3.24%）
セールスフォース＜CRM＞　 256.45（-4.08　-1.57%）
シスコシステムズ＜CSCO＞　55.70（-1.16　-2.01%）
シェブロン＜CVX＞　94.02（-2.75　-2.82%）　
コカ・コーラ＜KO＞　54.10（-0.35　-0.62%）　
ゴールドマン＜GS＞　 374.54（-16.92　-4.27%）
キャタピラー＜CAT＞　 189.83（-9.93　-4.87%）　
ウォルマート＜WMT＞　143.40（-1.33　-0.92%）
ウォルグリーン＜WBA＞　48.33（-1.29　-2.58%）　
インテル＜INTC＞　52.58（-1.69　-3.07%）
アメックス＜AXP＞　158.54（-5.38　-3.31%）　
アムジェン＜AMGN＞　216.39（-2.99　-1.38%）
アップル＜AAPL＞　 142.39（-3.68　-2.47%）
Ｐ＆Ｇ＜PG＞　143.72（-0.62　-0.43%）
ＪＰモルガン＜JPM＞　152.23（-5.45　-3.45%）
Ｊ＆Ｊ＜JNJ＞　164.02（-0.73　-0.44%）
ＩＢＭ＜IBM＞　133.78（-1.45　-1.06%）
３Ｍ＜MMM＞　179.87（-1.62　-0.89%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美