日本株戻り売りに注意【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/08/10 19:00

「人の行く裏に道あり花の山」

日経平均株価は7月13日に28852円を付けた後、30日に27272円まで下落したものの27888円まで回復してきました。ようやく日経平均株価も底打ちの兆しが見えてきたように感じます。

ただまだ予断を許しません。。。というのも依然戻り売り圧力が強いからです。
10日の日経平均株価は好決算銘柄が買われ一時300円を超える上昇を見せたのですが、そこからはやはり戻り売りに押され68円高まで押し戻されてしまいました。この値動きをみると需給面ではやはり「売り優勢」の状況が続いています。

加えてここから決算発表が一巡すると、目先の買い材料が乏しくなる時期となり、買い需要が減るなか、コロナの感染拡大報道で徐々に投資家心理が悪化し、再度安値を更新する可能性もありそうです。ですので、日経平均株価は短期的には底を打った可能性がありますが、再度直近の安値である、【27272円を下回ったら要注意】と考えています。引き続き日本株の戻り売りには注意しておきましょう。

また今週はお盆休みということで、休暇に入っている個人投資家がデイトレ狙いでマザーズ市場に入ってきやすい時期になります。もしかするとあなたも・・・「せっかくの休みだし、デイトレでもしようかな・・・」と思っているかもしれませんが、そんなに簡単ではないのでやめておいたほうが無難です。

それよりも次の上昇に備えて買いたい銘柄を調べたり、自分の売買ルールをしっかりと見直す時間にあてたほうがいいでしょう。「人の行く裏に道あり花の山」です。

安易なデイトレはやめておきましょうね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想