21日の日本株が大きく下落しました。
日経平均株価は約3.3%、TOPIXは約2.4%、マザーズ指数は約1.8%下落しています。
株価が大きく下落したのは、金利引き上げのタイミングが2022年に早まるのではないかとの懸念が要因です。
米FRB高官が金利引き上げのタイミングが従来の2023年ではなく1年前倒しで行なわれるかもしれないといった旨の発言をしたことで、米国ダウ指数が約1.6%、S&P500が約1.3%、ナスダック指数が約0.9%下落しました。この米国株の下落を受け21日の日本株も大きく下落したわけです。
目先、日米ともに特段大きな材料がなく出来高も細るなか、ちょっとした悪材料で株価が乱高下しやすくなっています。
特に今は2020年3月のコロナショックからの上昇相場がいつ終わるか?が焦点となっており、その引き金となりそうなのが金利の引き上げ(金融緩和から金融引き締めへの転換)なのでしょう。ですので、今回の米FRB高官の発言で、金利の引き上げが早まりそうだという観測から、上昇相場の終わりも早まりそうだと投資家が感じ株が売られたという構図だと考えています。
ただ、今回のような下落は5月の前半にも起こっています。この時は米ダウ指数が約4.4%、日経平均が約7.7%下落しましたが、その後暴落前の少し手前の水準にまで約1ヶ月程度かけて回復しています。今回の下落も同じような展開になるのではないかと考えています。目先の底打ちとしてはあと数日かかるかもしれませんが、短期的な底打ちを確認できれば景気回復を背景に緩やかに再度株価が戻ってくるのではないかと考えています。
このように今回の下落はあくまでも一時的だと考えていますが、米ダウ指数は直近の安値33473.80ドルを下回っており、米ダウ指数がさらに直近安値を更新するようなことになれば、目先の天井をつけ下落トレンドに転じる可能性もありそうです。日経平均株価は5月13日につけた安値27385円を下回ってくればトレンド転換の可能性があり要注意でしょう。
いずれにせよ、数日は株価が乱高下する可能性が高いです。しっかりとリスク管理を徹底してトレードにのぞみましょう。
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