リバウンドを試すが限定的 弱気相場が鮮明
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 103.23 ドル高の 32731.20、ナスダック総合指数は 162.31 ポイント高の 13377.54 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29075 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。リバウンドを試すものと思われる。
ただ、朝方の上昇は 100 円程度に留まる見通しであり、その反発力はかなり乏しい。米長期金利は年 1.6%台に低下したものの、引き続き高水準が続いている。米ハイテク株の上昇は追い風になるものの、市場のセンチメントはそれほど良くはない。先週末に発表された日銀ETF買いの対象から日経平均型が除外されたことにより、ファストリ(9983)などの指数連動性の高い値がさ株には売り圧力が強い状態。チャートの崩れが鮮明になっており、執拗な売り圧力を受けやすくなっている。本日もその株価動向が気になるところだ。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、さらなる下押しが警戒される。幸い本日はリバウンドを試す動きとなるが、その力は限定的。短期的には上方の窓までの反発余地があるものの、どうしても戻り売り圧力を受けやすい。明確に下方の壁を死守できるかが焦点となりそうだ。そうなった場合には、短期的には上下の壁に挟まれた「ボックス相場」を描くことになる。
そのようななか投資家は「売りポジション」を維持しながら、その強弱感を見極める必要がありそうだ。基本的には「下方ブレイク」を前提として、トレードしなければならない。ファストリやソフバンG(9983)などの動向を見ながら、全体相場への影響を推し測る局面だ。
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