株価指数先物【引け後コメント】こう着感強くロール中心の取引、後場は前場に付けた価格レンジ内での推移

配信元:株探
投稿:2020/12/04 18:04

大証12月限
日経225先物 26780 -70 (-0.26%)
TOPIX先物 1774.0 -4.5 (-0.25%)

 日経225先物は前日比70円安の2万6780円で取引を終了。寄り付きは2万6750円と利食い先行で始まったが、その後は持ち直す動きから前場半ばに2万6800円まで下げ幅を縮める場面がみられた。しかし、リバウンドも鈍く、前引けにかけて再び弱含み2万6650円まで下げている。この前場半ばに付けた2万6800円が本日の高値に、前引け際につけた2万6650円が安値となり、後場はこのレンジ内でのこう着が続いた。相対的にTOPIXの底堅さがみられたが、東証1部の売買高は11億株程度にとどまっており、資金の流れに変化がみられたというよりは、リバランスの調整範囲であろう。

 本日はファーストリテイリング <9983>東京エレクトロン <8035>ソフトバンクグループ <9984>エムスリー <2413> など指数寄与度の大きい主要値がさ株が総じて軟調だったこともあり、底堅さが意識されているものの、上値を仕掛けてくる動きも出しづらいところだろう。また、来週のメジャーSQを控え、期先へのロールオーバーが中心になってきており、ファンド勢などにとってみれば大きく振れて欲しくないところである。なお、日経225先物の期先とのスプレッドは、11月前半の水準まで縮小している。

 NT倍率は先物中心限月で15.09と前日比変わらずだった。TOPIX型の底堅さがみられていたが、物色対象が変化をみせてくるとすればメジャーSQ通過後になるだろう。また、メジャーSQ時は取引が増えることから変動時にはそれに伴うヘッジニーズが高まりやすい。2万7000円接近では利益確定の動きがみられていたが、メジャーSQに向けて再び高値を試す流れに向かう場面では、ヘッジニーズからよりトレンドが出やすくなる。なお、これは下落場面でも同様である。想定される要因としては、新型コロナウイルスのほか、米国の追加経済対策の行方あたりであろう。

 手口面では日経225先物は、モルガンSが810枚、ゴールドマンが580枚程度の売り越しに対して、みずほが580枚、バークレイズは570枚程度の買い越し。TOPIX先物は、みずほが1780枚、モルガンSが1740枚、UBSが1740枚、バークレイズが1650枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが6280枚、SMBC日興が2970枚程度の買い越しだった。みずほ、モルガンS、UBS、バークレイズ、SMBC日興などはロールオーバーであり、来週には手口のほとんどがロールオーバーとなるため、短期筋の仕掛け的な売買も限られやすい。

株探ニュース
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