東京株式(大引け)=535円高、中東リスクの後退受け全面高で急反発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/01/09 15:45
東京株式(大引け)=535円高、中東リスクの後退受け全面高で急反発  9日の東京株式市場は買い優勢でスタートし、その後も漸次水準を切り上げる展開となった。米イラン対立激化に伴う中東リスクへの懸念が後退し、日経平均株価は先物主導で一直線の戻りを演じた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比535円11銭高の2万3739円87銭と急反発。東証1部の売買高概算は11億4656万株、売買代金概算は2兆1476億4000万円。値上がり銘柄数は1960、対して値下がり銘柄数は157、変わらずは43銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスクオン一色となった。米国とイランとの軍事衝突に対する警戒感から前日は日経平均が急落したものの、きょうはその下げ幅を上回る戻りをみせた。イランによるイラクの米軍駐留基地への攻撃に対し、8日に行われたトランプ米大統領の演説は軍事的な報復を示唆しない内容だったことから、投資家心理が改善。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに反発に転じており、外国為替市場ではリスクオンのドル高・円安も進行、これを好感する形で主力株をはじめ広範囲に買いを呼び込む格好となった。中国、香港、台湾などアジア株市場が軒並み強調展開となったことも好感された。また、海外ヘッジファンドによる先物買いを通じ、日経225採用銘柄にはインデックス的な買いが波及し株価に浮揚力を与える格好に。東証1部全体の9割強の銘柄が上昇する全面高商状となった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が買われ、ソニー<6758.T>も上昇、東京エレクトロン<8035.T>村田製作所<6981.T>なども上値を伸ばした。富士フイルムホールディングス<4901.T>も高い。ファーストリテイリング<9983.T>が大幅高、武田薬品工業<4502.T>も強い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも堅調。ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265.T>がストップ高で買い物を残し、eBASE<3835.T>ラクーンホールディングス<3031.T>なども値を飛ばした。アクセル<6730.T>も物色人気。

 半面、国際石油開発帝石<1605.T>やJXTGホールディングス<5020.T>など原油関連株が軟調。石川製作所<6208.T>が急反落したほか、豊和工業<6203.T>も大きく値を下げるなど防衛関連株の下げが目立つ。日本CMK<6958.T>ピーバンドットコム<3559.T>なども大きく値を下げた。IDOM<7599.T>も売りに押された。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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