東京株式(大引け)=106円安、米景気後退への警戒感から売り優勢

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/10/02 15:42
東京株式(大引け)=106円安、米景気後退への警戒感から売り優勢  2日の東京株式市場では、米株安などを背景に日経平均は下値を指向する動きとなった。ただ、売り圧力も限定的で2万1700円台を割り込む場面はなかった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比106円63銭安の2万1778円61銭と反落。東証1部の売買高概算は11億7164万株、売買代金概算は2兆872億円。値上がり銘柄数は1057、対して値下がり銘柄数は1007、変わらずは87銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始売りに押される展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが340ドルあまりの下落と波乱含みの動きとなり、東京市場でも主力株など中心にリスクを回避する動きが優勢となった。米国では前日発表されたISM製造業景況感指数が、市場コンセンサスを下回り10年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことでリセッションへの警戒感が再燃した。また、香港の大規模デモも一段と激化していることも、投資家マインドを悪化させている。外国為替市場でも1ドル=107円台後半の円高に振れ、朝方はこれを嫌気する形で広範囲に売りが出た。しかし、その後は円高が一服、個別株の物色意欲は根強く日経平均も下げ渋る展開に。値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を上回った。ただ、売買代金はかろうじて2兆円台をキープする水準で低調だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が売られ、ソニー<6758.T>トヨタ自動車<7203.T>も軟調。キーエンス<6861.T>の下げも目立つ。東京エレクトロン<8035.T>SMC<6273.T>、日本電産<6594.T>なども安い。楽天<4755.T>も値を下げた。レシップホールディングス<7213.T>マネックスグループ<8698.T>が大幅安、日産化学<4021.T>マキタ<6586.T>THK<6481.T>なども大幅安となった。

 半面、任天堂<7974.T>がしっかり、SUMCO<3436.T>も買い優勢。神戸物産<3038.T>が商いを伴い大幅高。アトラ<6029.T>がストップ高となったほか、イチネンホールディングス<9619.T>オルトプラス<3672.T>パイプドHD<3919.T>も値を飛ばした。曙ブレーキ工業<7238.T>が物色人気、ブイキューブ<3681.T>も買われた。サニーサイドアップ<2180.T>エーアイテイー<9381.T>は一時値幅制限上限まで買われる場面があった。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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