ワコム<6727>は10日、2019年3月期(18年4月-19年3月)連結決算を発表した。売上高が前期比8.8%増の894.99億円、営業利益が同17.7%増の41.52億円、経常利益が同15.7%増の41.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同63.1%増の38.51億円となった。
ブランド製品事業は、クリエイティブビジネスにおいて、ディスプレイ製品のプロ向けモデルとエントリーモデルの新製品を市場投入し、製品ラインアップの強化と拡充を図った一方で、ペンタブレット製品の売上高が前年同期を下回ったことなどから、ブランド製品事業全体としての売上高は、前年同期を小幅に下回る結果となった。テクノロジーソリューション事業は、スマートフォン向けにはデジタルペンの機能強化が貢献し、タブレット・ノートPC向けにはメーカー各社からの需要が増加したことなどから、売上高は前年同期を大幅に上回る結果となった。以上より、テクノロジーソリューション事業での増収増益がブランド製品事業での減収減益を上回ったこと、さらに管理部門等の販管費が減少したことなどから、営業利益は前年同期を上回る結果となった。
2020年3月期の連結業績予想については、上期では、前年同期よりも業績の季節性が強まる事に加えて、事業成長に向けた研究開発投資を予定している第1四半期(2019年4−6月期)には赤字が想定されることもあり、売上高が前期比3%減の450億円、営業利益が同41%減の16億円、経常利益が同45%減の16 億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45%減の11億円を見込んでいる。通期では、売上高が前期比4%増の930億円、営業利益が同25%増の52億円、経常利益が同25%増の52億円、親会社株主に帰属する当期純利益が税効果会計の適用による実効税率の上昇を受けて同11%減の34億円を見込んでいる。
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ブランド製品事業は、クリエイティブビジネスにおいて、ディスプレイ製品のプロ向けモデルとエントリーモデルの新製品を市場投入し、製品ラインアップの強化と拡充を図った一方で、ペンタブレット製品の売上高が前年同期を下回ったことなどから、ブランド製品事業全体としての売上高は、前年同期を小幅に下回る結果となった。テクノロジーソリューション事業は、スマートフォン向けにはデジタルペンの機能強化が貢献し、タブレット・ノートPC向けにはメーカー各社からの需要が増加したことなどから、売上高は前年同期を大幅に上回る結果となった。以上より、テクノロジーソリューション事業での増収増益がブランド製品事業での減収減益を上回ったこと、さらに管理部門等の販管費が減少したことなどから、営業利益は前年同期を上回る結果となった。
2020年3月期の連結業績予想については、上期では、前年同期よりも業績の季節性が強まる事に加えて、事業成長に向けた研究開発投資を予定している第1四半期(2019年4−6月期)には赤字が想定されることもあり、売上高が前期比3%減の450億円、営業利益が同41%減の16億円、経常利益が同45%減の16 億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45%減の11億円を見込んでいる。通期では、売上高が前期比4%増の930億円、営業利益が同25%増の52億円、経常利益が同25%増の52億円、親会社株主に帰属する当期純利益が税効果会計の適用による実効税率の上昇を受けて同11%減の34億円を見込んでいる。
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