22日の中国本土市場概況:上海総合4.1%高で大幅続伸、証券セクター急伸

配信元:フィスコ
投稿:2018/10/22 16:59
週明け22日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比104.41ポイント(4.09%)高の2654.88ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、109.30ポイント(4.09%)高の2780.38ポイントで取引を終えている。

当局の相場テコ入れ策が期待される流れ。国務院金融安定発展委員会は20日、劉鶴・副首相の主宰で会議を開き、19日に表明した株価安定策を早期に実施する方針を確認した。関係各部門が具体的な施策を発表し、実施を急ぐよう指示している。同じく20日、習近平・国家主席が「民営企業の発展を支えることは共産党中央委員会の一貫した政策だ」と強調したこともプラス材料だ。指数は小高く寄り付き、中盤から一段高となっている。

金融株が相場をけん引。なかでも証券株の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)や東方証券(600958/SH)、中原証券(601375/SH)、国泰君安証券(601211/SH)などがそろってストップ高した。

軍需関連株も高い。レーダーや無線機器の安徽四創電子(600990/SH)が5.8%、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が5.5%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が4.4%ずつ上昇した。トランプ米大統領が20日、旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する方針を示したことが刺激材料。防衛予算の積み増しが意識された。このほかハイテク株、医薬株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、不動産株など全セクターが値上がりしている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が12.25ポイント(4.68%)高の274.01ポイント、深センB株指数が35.43ポイント(4.14%)高の892.03ポイントで終了した。

【亜州IR】

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配信元: フィスコ