【↑】日経平均 大引け| 反発、欧州株高やナスダック最高値でリスク選好の買い (6月15日)

配信元:株探
投稿:2018/06/15 16:15

日経平均株価
始値  22883.24
高値  22885.84(09:01)
安値  22770.38(10:12)
大引け 22851.75(前日比 +113.14 、 +0.50% )

売買高  16億8394万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆0791億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、欧州株高に加え、円安、ナスダック最高値でリスクオン
 2.ECB理事会は年内量的緩和終了も「来夏まで利上げなし」で買い安心感誘う
 3.為替市場では1ドル=110円台後半まで円安が進み、主力株を中心に追い風
 4.日銀会合の「現状維持」は想定通り、半導体株安も内需株が買われ全体支える
 5.週末にもかかわらず物色意欲は旺盛で、売買代金は3兆円を上回る高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは25ドル安と3日続落した。米長期金利が低下から金融株が売られたほか、米中貿易摩擦への懸念から、建機のキャタピラーが下落し指数を押し下げた。

 東京市場では、前日のECB理事会の結果を受けた欧州株高や為替の円安歩調を追い風にリスクを取る動きが優勢だった。

 15日の東京市場は、終始買い優勢の展開。日経平均株価は途中伸び悩む場面もあったが、全体緩む場面では買いが入り、終盤は上値指向を強めた。ECB理事会では量的緩和の年内終了を発表したが、来年夏まで利上げしない方針を示したことが投資家の安心感を誘い、欧州株は軒並み高。米国株市場でもNYダウは小幅安かったもののナスダック指数は過去最高値を更新、外国為替市場では1ドル=110円台後半まで円安が進み、リスクオンの流れが形成された。米中貿易摩擦の問題などトランプ政権の保護主義に対する警戒感が意識されているものの、医薬品や不動産など内需株が買われ、全体相場を支えた。なお、日銀金融政策決定会合は現状維持を決めたが、ほぼ織り込み済みで相場への影響は限られた。週末にもかかわらず東証1部の売買代金は3兆円を上回るなど活況だった。

 個別では村田製作所<6981>が大きく買われ、トヨタ自動車<7203>、日本電産<6594>も上昇した。TDK<6762>ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。オリエンタルランド<4661>も堅調。オハラ<5218>がストップ高、田淵電機<6624>も値をとばした。太陽誘電<6976>西松屋チェーン<7545>スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>なども物色人気となった。
 半面、東京エレクトロン<8035>が下落したほか、アドバンテスト<6857>SUMCO<3436>信越化学工業<4063>など半導体関連が安い。アドソル日進<3837>ニホンフラッシュ<7820>が急落、レーザーテック<6920>ペッパーフードサービス<3053>も大幅安となった。ヤマシンフィルタ<6240>ダイフク<6383>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>TDK <6762>太陽誘電 <6976>エーザイ <4523> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035>信越化 <4063>アドテスト <6857>ブリヂストン <5108>ファナック <6954> 。押し下げ効果は約63円。うち36円は東エレク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)鉱業、(4)不動産業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)金属製品、(3)銀行業、(4)機械、(5)繊維製品。

■個別材料株

Bガレージ <3180>
 今期経常は14%増で5期連続最高益、1円増配へ。
バロック <3548>
 2-4月期(1Q)経常は2倍増益で着地。
ジャストプラ <4287> [JQ]
 1→3の株式分割を実施。
ラクスル <4384>
 第3四半期は営業赤字幅が大幅に縮小。
△サムライJP <4764> [JQG]
 シンガポールのNEW UNIONと業務提携。
△ライクKN <6065>
 前期経常が大幅上振れ着地。
村田製 <6981>
 クレディ・スイス証券が「アウトパフォーム」に格上げ。
ヒロセ通商 <7185> [JQ]
 5月営業収益は36%増。
西松屋チェ <7545>
 3-5月期(1Q)経常は22%増益で着地。
明豊エンタ <8927> [JQ]
 8-4月期経常は7倍増益・通期計画超過、配当3円増額。

Vゴルフ <3931> [東証M]
 2-4月期(1Q)経常は83%減益で着地。
トレイダーズ <8704> [JQ]
 会計上の誤謬等の可能性で外部調査委員会を設置。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オハラ <5218> 、(2)ライクKN <6065> 、(3)田淵電 <6624> 、(4)太陽誘電 <6976> 、(5)Bガレージ <3180> 、(6)西松屋チェ <7545> 、(7)日置電機 <6866> 、(8)グローバルG <6189> 、(9)アイビーシー <3920> 、(10)きちり <3082>
 値下がり率上位10傑は(1)アドソル日進 <3837> 、(2)ニホンフラ <7820> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)レーザーテク <6920> 、(5)佐藤商 <8065> 、(6)ハローズ <2742> 、(7)川西倉 <9322> 、(8)サニックス <4651> 、(9)DDHD <3073> 、(10)ヤーマン <6630>

【大引け】

 日経平均は前日比113.14円(0.50%)高の2万2851.75円。TOPIXは前日比5.15(0.29%)高の1789.04。出来高は概算で16億8394万株。東証1部の値上がり銘柄数は768、値下がり銘柄数は1254となった。日経ジャスダック平均は3982.55円(0.98円高)。

[2018年6月15日]

株探ニュース
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