10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、外需セクターへのシフトで22000円回復へ
・ドル・円はしっかり、米中貿易戦争回避を好感
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、外需セクターへのシフトで22000円回復へ
日経平均は大幅に続伸。234.80円高の21913.06円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えた。9日の米国市場は上昇したが、トランプ政権に対する政権運営リスクやシリア情勢への警戒等もあり、小幅に反落して始まった。しかし、その後は前日終値を挟んでの膠着が続くなか、中国の習近平国家主席が同日の演説で、米国への具体的な対抗措置に言及しなかったことから、米中貿易摩擦への懸念が和らぐ格好となり、先物主導による断続的なインデックス買いにより、日経平均は21900円を回復した。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは機械、卸売、輸送用機器、電気機器、石油石炭、鉄鋼が上昇率上位。一方で、倉庫運輸、繊維、医薬品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>がけん引。
中国の習近平国家主席の演説を受けて、インデックス買いが断続的に入っている。外需セクターへの上昇が目立っており、内需系からのリバランスも意識されやすい。米中貿易摩擦を巡る報道に振らされやすい状況ではあるが、足元でハイテク株等はボトム圏での推移をみせていたこともあり、自律反発のタイミングでもあったとみられる。また、米国では本格化する決算を前にハイテク株への見直しも見られてきており、後場も自律反発の流れが意識されやすい。ボトム圏からの強い動きにより、ショートカバーも誘う格好となりそうだ。また、グローベックスのNYダウ先物は300ドルを超える上昇をみせており、これも安心感につながりそうだ。日経平均の22000円回復が射程に入る。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円はしっかり、米中貿易戦争回避を好感
10日午前の東京市場で、ドル・円はしっかり。米中貿易戦争が回避されたとの見方が広がりリスク選好的な円売りがドルを107円台に押し上げた。
ドル・円は前日、NY市場で上げ渋り、アジア市場でも上値の重い値動きとなった。その後、中国の習近平国家主席が演説で対話重視などと述べたことから、足元で広がっていた米中貿易戦争への懸念が弱まった。
そうした発言を受け、日経平均株価は前日比200円超の堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りが相場をけん引。ドル・円は節目の107円を上抜け、一時107円25銭まで値を切り上げた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、目先の日本株高継続を見込んだドル買いが観測される。また、今晩の欧米株高が想定されるため、円売り継続によりドルは107円台を中心とした値動きとなりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円62銭から107円25銭、ユーロ・円は131円43銭から132円03銭、ユーロ・ドルは1.2307ドルから1.2329ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ソーバル<2186>やソウルドアウト<6553>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・習近平・中国国家主席
「世界は自由貿易を推進するべきだ」
「中国は供給面の改革を強化する」
「改革開放は、間違いなく成功する」
「対話が問題解決の方法だ」
「中国は他国を脅かさず、既存の世界秩序を損なうことはしない」
「中国は自動車輸入関税を引き下げる」
「中国は輸入を拡大する」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均は大幅続伸、外需セクターへのシフトで22000円回復へ
・ドル・円はしっかり、米中貿易戦争回避を好感
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、外需セクターへのシフトで22000円回復へ
日経平均は大幅に続伸。234.80円高の21913.06円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えた。9日の米国市場は上昇したが、トランプ政権に対する政権運営リスクやシリア情勢への警戒等もあり、小幅に反落して始まった。しかし、その後は前日終値を挟んでの膠着が続くなか、中国の習近平国家主席が同日の演説で、米国への具体的な対抗措置に言及しなかったことから、米中貿易摩擦への懸念が和らぐ格好となり、先物主導による断続的なインデックス買いにより、日経平均は21900円を回復した。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは機械、卸売、輸送用機器、電気機器、石油石炭、鉄鋼が上昇率上位。一方で、倉庫運輸、繊維、医薬品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>がけん引。
中国の習近平国家主席の演説を受けて、インデックス買いが断続的に入っている。外需セクターへの上昇が目立っており、内需系からのリバランスも意識されやすい。米中貿易摩擦を巡る報道に振らされやすい状況ではあるが、足元でハイテク株等はボトム圏での推移をみせていたこともあり、自律反発のタイミングでもあったとみられる。また、米国では本格化する決算を前にハイテク株への見直しも見られてきており、後場も自律反発の流れが意識されやすい。ボトム圏からの強い動きにより、ショートカバーも誘う格好となりそうだ。また、グローベックスのNYダウ先物は300ドルを超える上昇をみせており、これも安心感につながりそうだ。日経平均の22000円回復が射程に入る。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円はしっかり、米中貿易戦争回避を好感
10日午前の東京市場で、ドル・円はしっかり。米中貿易戦争が回避されたとの見方が広がりリスク選好的な円売りがドルを107円台に押し上げた。
ドル・円は前日、NY市場で上げ渋り、アジア市場でも上値の重い値動きとなった。その後、中国の習近平国家主席が演説で対話重視などと述べたことから、足元で広がっていた米中貿易戦争への懸念が弱まった。
そうした発言を受け、日経平均株価は前日比200円超の堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りが相場をけん引。ドル・円は節目の107円を上抜け、一時107円25銭まで値を切り上げた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、目先の日本株高継続を見込んだドル買いが観測される。また、今晩の欧米株高が想定されるため、円売り継続によりドルは107円台を中心とした値動きとなりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円62銭から107円25銭、ユーロ・円は131円43銭から132円03銭、ユーロ・ドルは1.2307ドルから1.2329ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ソーバル<2186>やソウルドアウト<6553>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・習近平・中国国家主席
「世界は自由貿易を推進するべきだ」
「中国は供給面の改革を強化する」
「改革開放は、間違いなく成功する」
「対話が問題解決の方法だ」
「中国は他国を脅かさず、既存の世界秩序を損なうことはしない」
「中国は自動車輸入関税を引き下げる」
「中国は輸入を拡大する」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<DM>
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2186
|
913.0
(09:33)
|
-1.0
(-0.10%)
|
6553
|
1,806.0
(05/06)
|
+1.0
(+0.05%)
|
6954
|
4,004.0
(10:01)
|
+18.0
(+0.45%)
|
8035
|
24,570.0
(10:01)
|
-85.0
(-0.34%)
|
9983
|
53,130.0
(10:01)
|
+200.0
(+0.37%)
|
9984
|
9,107.0
(10:01)
|
+115.0
(+1.27%)
|
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