東京株式（前引け）＝急反発、米株反騰を引き継ぎ切り返す

　７日前引けの日経平均株価は前日比６６０円３２銭高の２万２２７０円５６銭と急反発。前場の東証１部の売買高概算は１０億４４３４万株、売買代金概算は１兆９９０２億５０００万円。値上がり銘柄数は１９９２、対して値下がり銘柄数は６７、変わらずは６銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でＮＹダウなど主要指数が大きく切り返したことで、主力株をはじめ広範囲に買い戻しが進んだ。外国為替市場で１ドル＝１０９円台半ばに円安方向に振れたことも追い風となった。今期業績予想の上方修正を発表したトヨタが買われたほか、前日に大きく売られた値がさ株がＶ字反騰したことが全体相場を押し上げた。ただ、一方通行の動きは前日の裏返しで、アルゴリズムによる高速取引の影響も反映されているとみられる。前場の売買代金は２兆円弱と前日に続き高水準。

　個別では売買代金トップの任天堂<7974.T>が切り返したほか、トヨタ自動車<7203.T>も大幅高。売買代金２位のソニー<6758.T>も高い。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも物色人気に。ＳＵＭＣＯ<3436.T>、信越化学工業<4063.T>が買われ、キーエンス<6861.T>も前日の下げを帳消しにする上昇をみせている。サンケン電気<6707.T>も大幅高。半面、ＪＴ<2914.T>が軟調、リコー<7752.T>も売りに押された。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が急落、ＵＡＣＪ<5741.T>、三井造船<7003.T>なども値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）