東京株式(大引け)=32円高、利益確定売りをこなしプラス圏維持

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/10/26 15:54
 26日の東京株式市場は、前日の米株安を受けた利益確定売り圧力をこなして日経平均株価は反発。企業の好業績期待が下支えとなっている。

 大引けの日経平均株価は前日比32円16銭高の2万1739円78銭と反発。東証1部の売買高概算は15億9008万株、売買代金概算は2兆6333億円。値上がり銘柄数は1096、対して値下がり銘柄数は827、変わらずは109銘柄だった。

 前日の米国株市場でNYダウが一時200ドル近い下げをみせたこともあって、きょうの東京市場は利益確定売りに押されるとの見方が強かった。しかし、フタを開けてみれば、好業績への期待を背景に押し目買い意欲は旺盛で日経平均は寄り後すぐにプラス圏に浮上、後場も上値こそ重いものの、前日終値を上回る水準で売り物を吸収した。ここまで上昇相場の買い主体となっている外国人投資家に加え、持たざるリスクにさらされている国内機関投資家に押し目を拾う動きが観測された。業種別には出遅れていた証券株のほか、石油や紙パルプなど市況産業に買いが優勢だった。売買代金は前日ほど膨らまなかったが2兆円台後半と活況が続いている。ただ、高値警戒感は意識され、東証1部の騰落レシオは過熱領域とされる120%台をわずかに下回っているが、日経平均ベースでみた場合は150%と依然としてかなり高い。

 個別では、LINE<3938.T>がストップ高となったほか、豊和工業<6203.T>も商いを伴い高い。サンケン電気<6707.T>が値を飛ばし、トランザクション<7818.T>オハラ<5218.T>なども大きく上値を追った。芝浦メカトロニクス<6590.T>が急上昇、日立ハイテクノロジーズ<8036.T>TOKYO BASE<3415.T>も水準を切り上げた。大和証券グループ本社<8601.T>が買われ、KLab<3656.T>も物色人気に。 

 半面、売買代金断トツの任天堂<7974.T>は大幅な下げとなった。安川電機<6506.T>アドバンテスト<6857.T>も軟調。日本電産<6594.T>も売りに押された。アーレスティ<5852.T>が急落したほか、VOYAGE GROUP<3688.T>クラリオン<6796.T>なども大幅安。北の達人コーポレーション<2930.T>が値を下げ、ビックカメラ<3048.T>も下落した。三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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