東京株式(大引け)=114円高、円安など背景に投資家心理が改善し続伸

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/07/11 15:46
 11日の東京株式市場は前日の米国株市場が高安まちまちで方向感を欠くなかで、取引時間中に為替が円安に振れたことが追い風となった。

 大引けの日経平均株価は前日比114円50銭高の2万195円48銭と続伸。東証1部の売買高概算は14億3621万株、売買代金概算は2兆673億4000万円。値上がり銘柄数は1494、対して値下がり銘柄数は392、変わらずは135銘柄だった。

 前日の欧州株市場は総じて堅調だったものの、米国ではNYダウが小幅マイナス圏で引けるなど今一つ方向感が定まらず、日経平均も寄り付きは小反落のスタートとなった。しかし寄り後は買いが優勢となり、すぐにプラス圏に浮上、後場に入ると一段高の展開に。12日のイエレンFRB議長の米下院での議会証言を見極めたいとの思惑などが漂い、当初は模様眺め感が強かったが、取引時間中に為替が対ドル、対ユーロとも円安方向に振れたことで、投資家心理が改善、輸出株中心に買いを引き寄せる格好となった。売買代金は2兆円をかろうじて上回る程度で盛り上がりを欠いたが、東証1部全体の74%の銘柄が値上がりする買い気の強い地合いだった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が上昇、ソニー<6758.T>も高い。ファナック<6954.T>トヨタ自動車<7203.T>も買いが優勢。安永<7271.T>は一時ストップ高に買われたほか、プレナス<9945.T>トーセ<4728.T>クリエイトSDホールディングス<3148.T>エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>なども値を飛ばした。戸田工業<4100.T>が上値追い、プリマハム<2281.T>なども物色人気に。中外製薬<4519.T>が値を上げ、OKK<6205.T>も高い。

 半面、任天堂<7974.T>はきょうも断トツの売買代金ながら売りに押された。スズキ<7269.T>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。リソー教育<4714.T>が急落、ローツェ<6323.T>セガサミーホールディングス<6460.T>も値を下げた。KNT-CTホールディングス<9726.T>が利食われたほか、ディー・エル・イー<3686.T>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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