【5月26日予想】今日は銀行業が狙い目?円相場は一進一退、内需株に物色。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/25 19:12

売り買いが交錯か

*前日の値動き*
5月25日の日経平均は前日比70円15銭高となり、1日を終えました。
外国為替市場で円相場が対ドルでやや強含んだことから自動車株など輸出関連銘柄が売られたことで、一時下げに転じる場面も見られました。
反面、米国株などに比べて日本株には割安感が出ていることなどもあって、個別に材料が出た銘柄や好業績銘柄、内需株に物色人気が集中し、指数を押し上げました。


*為替相場の動き

一方、25日大引け後の為替は15時27分時点では1ドル=111円70~71銭と、前日17時時点に比べ23銭の円高・ドル安水準で推移しています。
米連邦準備理事会(FRB)はバランスシートの縮小を急がないとの見方が出て24日の米金利が低下し、日米金利差縮小が意識され円買いが進行しましたが、午後は新規の材料に乏しく111円台後半での小動きに留まっています。
この流れが続けば、26日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○保険(前週比+3.54%)
○電気(同+2.60%)
○ガス(同+2.60%)
○銀行(同+2.09%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間であまり上昇していませんので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、5月26日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想