【5月24日予想】今日は石油・石炭製品が狙い目?欧米不安への嫌気で円高進行、内需株に買い。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/23 18:45

外部環境が悪化しており下落に警戒

*前日の値動き*
5月23日の日経平均は前日比65円00銭安となり、1日を終えました。
英中部マンチェスターのイベント会場で多数の死傷者を出す爆発が起こり投資家心理が悪化、円相場が一時1ドル=110円台後半まで強含み、自動車や電機など主力株が売られ3日ぶりの反落となりました。


*為替相場の動き

一方、23日大引け後の為替は15時20分時点では1ドル=111円02~03銭と、前日17時時点に比べ28銭の円高・ドル安水準で推移しています。
ドイツのメルケル首相が「ユーロは弱すぎ」と発言、ユーロ買い・ドル売りが進み円に対してもドルが売られ円高が進行しました。
時間外取引で米金利が低下、英中部マンチェスターでの爆発を受け日経平均が下げに転じたことも支援材料となり、円の下値を支えました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、24日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○建設(前週比+0.32%)
○鉄鋼(同+0.08%)
○ガラス・土石製品(同-2.63%)
○石油・石炭(同-6.72%)


※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、石油・石炭製品はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、5月24日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している石油・石炭製品は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想