【5月16日予想】今日は銀行業が狙い目?円相場はこう着状態。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/15 18:58

売り買いが交錯か

*前日の値動き*
5月15日の日経平均は前日比14円05銭安となり、1日を終えました。
前週末に米国株が下落、14日には北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことで地政学リスクが再燃し円相場が強含んだことが嫌気され、節目となる20000円を目前に利益確定売りが先行しました。
反面、相場の先高観から押し目買いも入り、大引けにかけて下げ幅は縮小する面も見られました。


*為替相場の動き

一方、15日大引け後の為替は15時58分時点では1ドル=113円57~58銭と、前日17時時点に比べ3銭の円高・ドル安水準で推移しています。
米経済指標は低調でこれを受けて米長期金利が低下、日米金利差縮小の見通しからドル売りが先行し円高が進行しましたが、取引材料になりそうなイベントがなく小動きにとどまっています。
この流れが続けば、16日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比+1.21%)
○ガス(同+1.21%)
○保険(同-0.78%)
○銀行(同-1.79%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、5月16日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想