ドル円、目先のリスク回避後退で111円台だが、北朝鮮情勢による警戒感は継続。

著者:遠藤寿保
投稿:2017/04/28 10:13

マーケットコンディション

昨日のドル円は、111.04円で始まると、東京時間、北朝鮮情勢による警戒感はあるが、目先のリスク回避後退ムードもあり、111円台前半で堅調推移となった。日銀金融政策決定会合では現状の金融緩和政策を継続。ロンドン時間、ECBを控えドル円は111円台前半で小動き。NY時間、米長期金利の上昇を受け、ドル円は緩やかに111.59円まで上昇。その後、ECBは、金融政策据え置きを決定。3月耐久財受注は0.7%(予想1.3%)と下振れ、原油価格の下落などからクロス円が売られ、米長期金利が低下すると、ドル円は111.01円まで下落。その後は、買戻しが入り111.23円でクローズをむかえた。

ドル円、目先のリスク回避後退で111円台だが、北朝鮮情勢による警戒感は継続。

市場予想通り、BOJ・ECBは、政策据え置き。ドル円は動きづらい展開とみる。週足一目で先々週まで雲の中に入り込んでいたが、今週のスタートが110円台と窓を開けて上昇後、雲の上限である111.31円をクリアし、目先の目標は転換線の111.82円で、これは3/10の高値115.51円から4/17の安値108.13円に対しての50%戻しと一致する。買戻し主体での上昇だけに、買い手としては新たな買い材料を探しているところかもしれない。

☆戦略

◎中立

注)本日の予想は4月28日10:15に寄稿したものです。売買戦略は、あくまで参考であり、取引の推奨や利益を保証するものではありません。また、上記レートは弊社外貨exの提示したレートを参考にしたもので、実際の取引可能なレートと異なる場合があります。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想