<動意株・24日>(大引け)=池上通信機、ファーストリテ、東陽テクニカなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/04/24 15:08
 池上通信機<6771.T>=後場急伸し、年初来高値を更新。24日午後1時ごろ、日本中央競馬会(JRA)から映像伝送システムの更新設備を一括受注し、総額26億5000万円の契約を締結したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。今回受注した設備は、同社が08年に納入したJRAの関東、関西の2カ所の映像センターと、全国の競馬場、ウインズをネットワークで接続した大規模なシステムの更新という。18年3月から8月にかけ、関東と関西の両映像センターおよび、全国の競馬場10場、ウインズ(場外発売所)35カ所へ随時納入を実施し、18年8月末から新映像伝送システムでの運用が開始されるとしている。なお、今期は約18億円分の納入を予定している。

 ファーストリテイリング<9983.T>=大幅高。仏大統領選の第1回投開票の結果は大方の想定通り、5月7日に中道・独立系のマクロン氏と、極右政党・国民戦線のルペン氏の決戦投票が行われるという形となった。マクロン氏が勝つ可能性が高いとみられており、これを受け日経平均先物などに海外ヘッジファンドとみられる空売りの買い戻しを誘導した。先物主導の裁定買いが入るなかで、日経平均寄与率の高い同社株は、インデックス買いによる株価浮揚効果が発現している。

 東陽テクニカ<8151.T>=後場急伸し、年初来高値を更新。同社は午後2時ごろ、17年9月期の連結業績予想について、売上高は220億円(前期比1.5%増)で据え置きつつ、営業利益を10億円から15億円(同14.0%増)へ、純利益を6億5000万円から9億円(同1.6%増)へ上方修正したことが好感されている。想定より円高で推移している影響で、利益率が当初計画を上回って推移していることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来12円を予定していた期末配当を2円増額して14円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、年間配当は22円(従来予想20円)となる予定だ。

 JVCケンウッド<6632.T>=急伸。同社は前週末21日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2975億円から2992億円(前の期比2.4%増)へ、営業利益が48億円から57億円(同26.8%増)へ、最終損益が73億円の赤字から69億円の赤字(前の期34億100万円の黒字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。オートモーティブ分野やメディアサービス分野の堅調な販売などが牽引役となったとしている。

 新光電気工業<6967.T>=大幅高で3日続伸。同社は21日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の上方修正を発表したことが好感された。売上高は1376億円から1398億円(前の期比2.5%減)へ見直したほか、営業利益は12億円から32億円(同66.0%減)へ、最終利益は17億円から30億円(同13.7%減)へ修正した。半導体関連では、フリップチップタイプパッケージがサーバー向けなど高付加価値品を中心に需要が底堅く推移した。また、半導体製造装置向けのセラミック静電チャックなども好調だった。さらに為替が円安基調で推移したことも業績の上振れ要因に働いた。

 川上塗料<4616.T>=急伸。安倍晋三首相が27~28日の予定で訪ロし、日ロ首脳会談を行うことを受けて、ロシア関連の一角として改めて関心が高まっているようだ。同社では、1991年からロシア・ガスプロム社に天然ガスパイプライン用塗料を納入した実績があることから、昨年10月にもロシア関連として急騰した経緯があり、今回も安倍首相の訪ロが刺激材料となっているようだ。

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出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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