東京株式（前引け）＝続伸、円安など好感し利益確定の売り吸収

　２７日前引けの日経平均株価は前日比７１円７６銭高の１万９４７４円１５銭と続伸。前場の東証１部の売買高概算は９億６９８３万株、売買代金概算は１兆１８９８億３０００万円。値上がり銘柄数は１１５７、対して値下がり銘柄数は６８２、変わらずは１６２銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、買い優勢の展開で続伸歩調となった。日経平均株価は前日までの２日間、マドを開けて買われ計６００円以上の上昇をみせており、目先利益を確定しようとする売りも出ているが、物色意欲は旺盛でこれを吸収している状況。外国為替市場では１ドル＝１１５円近辺の推移と円安に振れていることや、世界的な景況感の改善で海外投資家などの買いが全体相場を支えている。

　個別では三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが堅調な値動きをみせるほか、ＳＭＣ<6273.T>も上値追いが続く。ブリヂストン<5108.T>も買われた。ダブル・スコープ<6619.T>が大幅高となり、エムスリー<2413.T>も活況裏に水準を切り上げた。前日ストップ高のＶＯＹＡＧＥ　ＧＲＯＵＰ<3688.T>も高い。半面、トヨタ自動車<7203.T>、信越化学工業<4063.T>が軟調、サイバーエージェント<4751.T>が大幅安。タカタ<7312.T>はリバウンド一巡で反落、トクヤマ<4043.T>、三菱ガス化学<4182.T>なども値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）