ドル円、米保護主義警戒で下振れリスクか!?

著者:遠藤寿保
投稿:2017/01/23 09:37

マーケットコンディション

先週末のドル円は、114.84円で始まると、前日の流れ継続となり、115円台を回復。その後イエレン議長のハト派的発言が伝わると114円台半ばまで下押し、その後は、米国大統領就任式を控え114円台後半で推移。ロンドン時間、イベントを控える中、ドル買い先行となり、ドル円は115.38円まで上昇。NY時間、トランプ米大統領は演説で「あらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行う」と保護主義を強調する内容となった。演説後、米長期債利回りがマイナス圏に転じると、ドル円は114.18円まで下落となり、不安定なまま114.55円でクローズをむかえた。

ドル円、米保護主義警戒で下振れリスクか!?

トランプ大統領就任演説は、政策の具体策には踏み込まず、選挙戦からの保護主義的な主張を強調するものだった。米国保護主義の本質はドル高であるが、目先諸外国の対処などを考えると一旦下振れのリスクが高まりそうだ。難しい判断となるが、本日の、日欧米の株式の反応に注目したい。

☆戦略

様子見

注)本日の予想は1月23日10:15に寄稿したものです。
また、上記レートは弊社外貨exの提示したレートを参考にしたもので、実際の取引可能なレートと異なる場合があります。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想