日本ユニシス
<8056>=急動意。
情報システムの構築・運用業務を一括して請け負うシステムインテグレーターの大手でクラウド事業に傾注、金融業界向けなどでシステム構築案件を取り込んでいる。株価は10月6日以降急速に下値を探る展開となっていたが、市場では「悪材料に反応したものではなく、機関投資家のポジション調整に伴う玉外しで需給要因で下げた印象が強い。PERや配当利回り面から時価は見直し余地があり、きょうの上昇は別のファンド系資金の安値拾いの動きが反映されたのではないか」(国内ネット証券)と指摘されていた。
カーディナル<7855>=ストップ高。
18日、割賦販売法改正案が閣議決定されたことが好材料視されている。同改正案ではクレジットカード番号などの適切な管理および不正使用の防止として、販売店における決済端末のIC対応化などの義務付けが盛り込まれている。このため、ICカード製造を手掛ける同社にも思惑的な買いが入っているようだ。
ファーマフーズ<2929>=急伸。
同社は18日の朝方、新規がん治療抗体「抗FSTL1抗体」の研究成果が「第2回 国際がん免疫療法会議(9月25~28日・ニューヨーク)」と「第75回 日本癌学会学術総会(10月6~8日・横浜)」で発表され、希少がんなどに対して新たに確認した治療効果も併せて報告されたことが好感されている。「抗FSTL1抗体」は、ニワトリモノクローナル抗体作製技術によって創生されたFSTL1という分子の機能を阻害する抗体で、次世代型の免疫チェックポイント阻害剤の候補だけでなく、患者の生活の質を低下させてしまう骨転移の治療薬としても期待されている。
日本M&Aセンター
<2127>=大幅反発。
同社は17日取引終了後、17年3月期の第2四半期連結業績予想の修正を発表。売上高を78億800万円から103億円(前年同期比50.0%増)へ、営業利益を37億円から55億9000万円(同58.5%増)へ、最終利益を25億500万円から38億1000万円(同55.3%増)へ、それぞれ大幅に増額しており、同期間(半期)における過去最高益を更新、これがポジティブサプライズを呼んでいる。上期の案件成約数は279件(譲渡・譲受は別カウント)となり、対前年比33.5%増と大幅に増加し、これについても同期間として過去最多を更新。加えて大型案件の成約もあり、業績は順風満帆の様相となっている。
メタップス<6172>=ストップ高。
同社は人工知能を活用したビッグデータ解析やアプリ収益化支援ビジネスなどに強みを持つ。アプリ収益化プラットフォーム事業が売り上げに貢献したほか、新規事業である決済プラットフォーム「SPIKE」の立ち上がりが好調で、17日取引終了後に発表した16年8月期の売上高は88億8600万円と前の期比2.2倍に急拡大した、営業損益は3億1000万円の赤字(前の期3億2000万円の赤字)だったが、17年8月期については売上高が前期比倍増の180億円、営業利益も7億円の黒字転換を見込んでおり、これを評価する買いが集中する格好となった。
不動産賃貸仲介を手掛ける
ハウスコム<3275>=急反発。
同社は17日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独業績予想修正を発表。経常利益は従来予想の1億4500万円を大きく上回り、3億500万円(前年同期比57.2%増)になったようだと発表した。売上高予想も45億1900万円から46億1700万円(同8.7%増)に増額修正。周辺商品の好調な販売に伴い仲介業務関連収入が増加したことや、人件費増加の抑制が進んだことが業績を押し上げるという。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。