[9月30日版]【大幅安となる】日本株急伸、これはさすがにやり過ぎでは…？

【日本株急伸、これはさすがにやり過ぎでは…？】

9月29日の日経平均は大幅高という展開となり、１日を終えました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中値上がりした28業種、下落したのは5業種にとどまりました。また、日経平均は前日比228円31銭高となりました。

9月29日の日本株市場は、全体的に一貫して強い動きが目立ちました。その背景としては、OPECで原油減産が合意されたことが考えられます。

中でも、原油高の恩恵を受けやすい「石油・石炭製品」業は、上昇が目立った印象があります。一方、原油高デメリットのある旅行業（空運業など）は、軟調な値動きとなりました。業種によって、きれいに別れましたね。

さて、29日は原油高の恩恵により日本株市場が急上昇しましたが、29日以降の続伸材料となる目新しい材料は、特に見当たりません。そう考えると、今回の相場上昇は一過性のものに過ぎず、これから先は反落へと転じても不思議はないでしょう。

なにより、今回の急伸があったからには、次に反動安となる可能性も視野に入れておかねばなりません。そう考えると、29日に得られた含み益を守るためにも、これからは利益確定が優勢となる展開を想定しておくのが無難なところでしょう。

これから売りが先行されることを念頭に考えると、このような状況では順調に値上がりしてきた銘柄ほど、反落となるおそれが強まります。こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ１ヶ月で急伸している業種は、以下の３業種です。

【ここ１ヶ月で急伸した業種別株価指数】
◯ 石油・石炭製品（前月比＋10.14%）
◯ その他製品（同+10.07%）
◯ 水産・農林業（同+9.13%）

以上の３業種については、直近の急伸もあり、短期的には利益確定されやすい状況だと考えられます。短期的な反落には要注意です。

29日21時21分現在でCMEは対日経平均比-14円。横ばいの動きを続けています。何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。9月30日以降は、この流れのまま、相場全体は反落へと動きそうです。急落する可能性も踏まえ、今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。9月30日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。

では、9月30日も１日、引き締めて行きましょう！