東京株式(大引け)=237円安、原油安や円高進行など受け続急落

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/07/26 15:37
 26日の東京株式市場は前日の米国株安や原油安、取引時間中の円高の動きなどを嫌気して日経平均は続急落となり、一時300円安に迫る場面があった。

 大引けの日経平均株価は前日比237円25銭安の1万6383円04銭と3日続落。東証1部の売買高概算は19億1084万株、売買代金概算は2兆3278億円。値上がり銘柄数は405、対して値下がり銘柄数は1470、変わらずは95銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオフの流れが強まり、広範囲に利益確定の動きが継続した。前日の米国株市場ではWTI原油先物価格が3カ月ぶり安値圏に沈んだことを受け、エネルギー関連株の下げが全体指数を押し下げており、東京市場でもリスク回避ムードが波及し、全般買いが手控えられる展開となった。企業の四半期決算が本格化するなかで、取引開始後に為替が1ドル=104円台前半まで急速に円高に振れたことも投資家心理を悪化させた。今週29日の日銀の金融政策決定会合前にポジションを減らそうという動きや、報道された政府の経済対策規模が市場の期待する水準に届いていないことも嫌気売りを誘発する背景となったようだ。

 個別では、円高進行を嫌気してトヨタ自動車<7203.T>が軟調、花王<4452.T>も値を下げた。イマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>が続急落となったほか、三井不動産<8801.T>も冴えない。東芝<6502.T>が大幅下落、ジャフコ<8595.T>キヤノンマーケティングジャパン<8060.T>などの下げも目立つ。

 半面、任天堂<7974.T>は引き続き断トツの売買代金をこなし、朝方の大幅安から立ち直りプラス圏に切り返した。米スプリント株上昇を引き継いでソフトバンクグループ<9984.T>が物色人気となったほか、日本電産<6594.T>も買われた。さくらインターネット<3778.T>が高く、証券会社の強気の投資判断を受けホシデン<6804.T>も大幅高。ハピネット<7552.T>タカラトミー<7867.T>などポケモン関連の一角が再び買い優勢に。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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