まはいさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ126件目 / 全1414件次へ »
ブログ

SBIホールディングス 新生銀行買収 展開の予想

10/1、SBIホールディングス新生銀行の要請に応じてTOB期間を延長しました。
先週の私の予想は外れた形ですので、改めて展開を予想し直します。

回答期限 9月27日(月)
SBIホールディングスがTOBを公告した 9/9 から10営業日以内に、新生銀行はTOBに対する意見を表明しなくてはなりません。
この制度理解について私は不十分でした。
"TOBに対する意見"は"賛成"か"反対"ですが、特段の事情が有れば"保留"も認められます。
私は"保留"に理解が及んでいなかったので、展開の予想を外してしまいました。
新生銀行は、"TOBに対する意見"として"保留"を選択した訳ですが、当然に速やかに"賛成"か"反対"を表明することを求められています。
ただし、SBIホールディングス新生銀行の要請に応じてTOB期間を延長しましたので、この期限はもはや意味が無くなりました。

新生銀行買収 予想 ↓ クリックで拡大

10/1、新生銀行の買収防衛策は、青の太枠まで駒を進めました。
駒を進めたことにより可能性が無くなった選択肢は流れ図から削除しています。
その上で、その後の予想を赤線で上塗りします。
私の予想の帰結は、赤の太枠です。SBIホールディングスがTOBを撤回すると予想します。
この予想の根拠は3点です。
①買収防衛策の発動はSBIホールディングスに不利
②買収防衛策が承認されるまでSBIホールディングスはTOBを撤回できない
③TOBによらなくてもSBIホールディングスは市場買付けで買収が可能

TOB期間 12月8日(水)まで
SBIホールディングスが、TOB期間を延長しました。
TOB期間を延長する最大のデメリットは、ホワイトナイトが現れる可能性が増すことです。
新生銀行にホワイトナイトは現れないSBIホールディングスが判断したと思われます。

主要株主認可
SBIホールディングスは、新生銀行に対する公開買付届出と同時に、金融庁より"主要株主認可"を得ています。
SBIホールディングスにとって、"主要株主認可"が目的でTOBは手段だったと推察します。
もはや、SBIホールディングス新生銀行の買収にあたりTOBにこだわる必要はありません。
ここで、新生銀行は”特段の事情”でTOBに対する意見を保留していますが、おそらく金融庁に対してSBIホールディングスの"主要株主認可"に行政不服申立していると推察します。

貴行に対するご質問←IRリンク
①巨額の公的資金を注入されてから20年以上も返済出来ていないが、何が要因であると分析されているかご教示ください。
②公的資金の返済を行うために如何なる施策を講じようとされているのかご教示ください。
③低調な株価水準によって、公的資金返済から遠のいているようにも思えますが、見解をお聞かせください。

要約するとこの通りです。
新生銀行には、"回答しない"という選択肢しか有りません。実際に回答していません。
新生銀行がホワイトナイトを連れてくるにしても、公的資金返済を請け負うホワイトナイトでなけれがならなくなりました。
この質問は良い牽制になっています。

投資方針
SBIホールディングスは、新生銀行の買収に成功すると見立てます。
遅かれ早かれ、SBIホールディングスに大きな負ののれんが計上され、短期的には大きな利益が計上されます。
SBIホールディングスへの追加投資はしませんが、継続保有します。
もっとも、SBIホールディングスより高いTOB価格を提示するホワイトナイトが現れれば、新生銀行買収に伴う負ののれん一時益のシナリオは崩れます。
そのシナリオが崩壊しても、高配当銘柄なので継続保有の予定です。

保有銘柄の状況2021.10.1 ↓ クリックで拡大


SBIホールディングスは、配当目的で継続保有します。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。
4件のコメントがあります
  • イメージ
    SBIは上場の銀行が欲しいのは他の理由があると思います。


  • イメージ
    yoc1234さん
    2021/10/3 19:24
    なんとも言えない2行。

    つぶれた会社と、やばい会社。

    さあどっち。
  • イメージ
    まはいさん
    2021/10/3 16:55
    montonton さん コメントありがとうございます。

    新生銀行は、公的資金を返済していない唯一の銀行で、その返済の方策すら検討していません。
    SBIホールディングスは、公的資金返済のスキームを立てたうえで金融庁の許可を得てTOBしています。

    ホワイトナイトに名乗り出るにも、公的資金返済のスキームを立てたうえで金融庁の許可を得なければならないです。非常にハードルが高いので、メガバンク3行くらいしかホワイトナイトに名乗り出る可能性は無いと考えます。

    個人的に北尾吉孝は嫌いですが、公的資金を返済したら多少は見直します。
  • イメージ
    montontonさん
    2021/10/3 15:48
    細かいことはよく分かりませんが、全体の流れからすると新生銀行には分がないように感じます。

    通常買収防衛策は平時に株主総会で決議しておくものですが、今回はTOBを掛けられたあとの後出しジャンケンの要素があります。通常の買収防衛策でも時代に逆行するとして今は批判票が多くてなかなか承認されませんが、今回のケースはどう見てもダメ経営者の保身の要素が強そうで普通であれば否決されるはずのものだと思います。

    SBIが出しているTOB株価まで企業価値を高めることができるのか、これまでダメだったことが急にできるようになるとも思われません。SBIが嫌いだからたとえ株価が上がらなくても新生銀行が好きだから我慢するという投資家がそれほどいるとも思えません。

    様々な要素を考えるとすでに外堀は埋まっており、ホワイトナイトでも現れない限り新生銀行はTOBに賛同するしか道はないように見えます。あとは資本の原理を度外視した秘策を繰り出して逃げる道を見つけられるかどうかでしょうか。