◇ジェレミー・グランサム(伝説のバリュー株投資家で資産運用大手GMOの共同創業者)
80年代の日本株バブル、90年代の米ネット株ブーム、2000年代半ばの米住宅・信用バブルと
相場の天井をことごとく言い当てた人物としても有名。
同氏が最近公表したリポートでは「米国株は今後1~2年で20~30%上昇すると思う」とのこと。
その後は「99年以降で3回目となる深刻な市場の崩壊」が始まるそうです。
但し今年の後半にはIPOや小型株の過熱状態が是正される可能性が高いとも語っています。
◇ウォーレン・バフェット(ご存知米国を代表するバリュー投資家)
IMFの推計では2013年度世界のGDPは73兆ドル強。
これに対して株価の時価総額は64兆ドルで対GDP比は87%だった。
◇カール・アイカーン (米国の投資家で持株会社アイカーン・エンタープライズの創業者)
多くの企業では低い借り入れコストのお蔭で利益が嵩上げされているため
株価は急落しかねないと警告
(確かに消費財や工業はかなり割高だと言われています。)
◇バリー・スターンリット(嘗て世界最大のホテルチェーンを築き、投資家としても有名)
一部のインターネット関連株や新規株式公開株は「根拠なき熱狂で、ばかばかしいほど割高だ」
(つまり高過ぎる株価は近い将来必ず是正されるということでしょう。)
◇マーク・ファーバー(スイス出身の投資アナリスト・投資アドバイザー)
米国市場は相対的に高過ぎる。
中でもソーシャルメディア株は甚だしく過大評価されており
最悪の場合少なくとも30%は下落する可能性がある。
フェイスブック、テスラ、ツイッター、ネットフリックス、ヴィーバシステム
以上を空売りすれば2014年度中に30%のリターンを得られるだろう。
因みに最良の保険は「Gold」であると断言。
◇三菱UFJモルガン・スタンレー証券(今月のレポートより該当箇所のみ抜粋)
昨年末の高値16588ドルは黄金分割から求められる節目16651ドルにほぼ近い。
また日柄的にも2009年3月から丁度5年経過するが
過去、米国の強気相場が持続する期間の限界は5年という歴史的事実がある。
つまり2014年は2009年以来の強気相場の反動が起こる年であると同時に
3年サイクルの安値を付ける年であるとも考えられる。
米国株にはバブルの兆候が見えるという専門家も多い様ですが
素材・エネルギー分野は大幅に出遅れていますし、不動産や通信分野もまだ割安です。
つまり業種間の格差が激しいというのが実態で
今後はバブル崩壊ではなく格差の是正が進むと考える方が当たっている様な気がします。
もしくは全ての業種が割高になって本当のバブルが訪れるのかも知れません。
何れにしても市場の見方には随分温度差があり、いちいち気にする必要もないのですが
強気論も弱気論も全ては先進国の経済発展という仮定の上に論じられており
欧米の景気が明らかに上向けばジェレミー・グランサム氏の予想が当たるかも知れませんし
逆に景気が停滞または減速する様であればバリー・スターンリット氏が言う様に
根拠なき熱狂は幕を閉じることになるのでしょう。
因みに外資系証券各社が年初に2014年の日本株を予想した一覧です。
→ http://blog.livedoor.jp/kabumage/archives/36387852.html
とはいえ最近はかなりトーンダウンしていますが
彼等は日本の投資家を余程甘く見ているのでしょうね。
強気予想にはくれぐれもご注意を![]()