jojuさんのブログ

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ユーロ共同債(財政統合)で完結しないユーロ問題

 現下のユーロ圏の最大の問題は、金融政策が統合されているが、財政政策が統合されてないことです。

 

 しかし、財政政策が統合されればユーロ問題が解決されるか、というと、さにあらず。

 なぜなら、財政政策統合後は、金融政策が過小で、財政政策が過大、、、つまりは財政政策偏重という90年代日本と同じ問題を、PIIGS諸国が抱えることになるからです

 

 財政政策偏重は、過剰供給を常態化させ、資源配分の非最適化、国内競争力の低迷という事態を起こしがちです。

 PIIGSとドイツの経済格差を乖離させる方向に働き、最適通貨圏化を阻害する方向に作用するでしょう。

 

 また、財政政策偏重で国内雇用が確保されると、労働力の移動が小さくなり、これもユーロ圏の最適通貨圏化に逆行します。

 

 ユーロ圏の将来は多難です。

 

 ユーロ圏、ユーロは、当面、ベネルクス・ドイツ・北欧と、フランス・PIIGS等の二つに分けないと、安定しないのだと思います。 

 

 フランスとドイツの間に競争力の谷間があることは、リーマンショック以降の両国の失業率推移を比較すると良く分かります。

 

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