月とスッポンさんのブログ
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外資ヘッジファンドとCTAの動きと需給について③
過去の外資手口からCTAの動きとヘッジファンドの動向や特徴を掴み今後にいかす為の考察です。題材は藤戸レポートと日経です。近いほうから過去にさかのぼっていきます。
今日は③鯨幕相場でのCTA手口について(8・31藤戸レポートより)
・5月上旬の相場はまさにエネルギーの膨張と株価の上昇が連動した「順な相場」であった。点綴的なブル(強気)相場である。5/1~5/20の東証一部売買代金と株価指数先物の売買金額の比率(先物・現物比率=先物金額÷現物金額×100)は平均で63.7%であった。(画像1)ところが、8/17~26の「先物現物比率」は平均で99.7%に達している。現物の売買が低迷してるにもかかわらず先物の売買金額が拡大しているため「先物・現物比率」が急上昇している。本来的には現物が実体であり、先物オプション等のデリバティブは影のはずである。ところが世界のあらゆる種類のデリバティブでポートフォリオを構築するマネージドフューチャーズ(CTAの一種。以下MF)が台頭して以来、影と実体の関係が歪になる現象が起こっている。
ロングオンリーと呼ばれる内外のオードソックスな機関投資家は、保有する現物のヘッジとしてデリバティブを利用する。多く用いられているのは保有株式の値下がり損を縮小し、ファンドを守るための「売りヘッジ」である。一方、新規運用資金の流入や相場環境の変化によって株式ウェイトを迅速に高める場合には「買いヘッジ」も行われる。しかし、いずれの場合でも「現物が主」であり、デリバティブは「従」の関係である。ところがMFの場合にはベース収益の確保を意図した割引債等の現物をのぞいては大半がデリバティブでポートフォリオを構築している。デリバティブは現物に比較してコストが安く、その分レバレッジを高めることができる。つまり、少ない元手で大きなポジションを取ることが可能である。そして、1つのアセットだけの売買ではなく、多くの場合は為替、債権、株式、コモディティー等が複雑にリンクし、錯綜したポジションを形成することが多い。1アセットの動きだけでは全貌を把握することは難しい。
投資の戦術も、局面によってたくみに使い分けているようだ。比較的一方向にポジションを積み上げる場合や、「一泊二日」と呼ばれるような短期間のディーリングを激しく行うときもある。6月SQ前10日間のロング積み上げや、SQ後のアンワインド(ポジションのまき戻し)は顕著であったが、貯金では激しい売買が目につく(画像2)
8/17以降でも、
①8/20:日経平均+179円・・・A社日経平均先物+1968枚、トピックス先物+3230枚、B社日経平均先物+986枚、トピクス先物+1632枚。合計+7866枚
②8/21:日経平均-145円・・・A社日経平均先物-6398枚、トピックス先物-3319枚、B社日経平均先物-2012枚、トピックス先物-1542枚。合計-13271枚
③8/24:日経平均+342枚・・・A社日経平均先物+2551枚、トピックス先物+3462枚、B社日経平均先物+1513枚、トピックス先物+3462枚、B社日経平均先物+1513枚、トピックス先物+3999枚。合計+11525枚
(注:あたしの予測ではA社=クレディスイス、B社=ニューエッジ)
本来、相場は数多くの材料が集積し、無数の投資家の強弱感・売買によって動くはずである。しかし、東京市場の騰落と特定の投資主体の売買の相関性はきわめて高い。この投資家が「どう動くか」によって市場の方向性が決まるといっても良い。
もしロングオンリーの機関投資家や個人といった実需筋の売買が活発であったならばCTA等のヘッジファンドの動きがここまでうきぼりにされることはない。選挙前かつファンダメンタルの不透明感から多くの投資家が様子見姿勢を強めており、結果的にCTAの豪腕が目立つ形となっている。これが「鯨幕相場」の真相である。
☆CTAは為替、債権、株式、コモディティー等複雑にからませたポジションをとるから、手口だけみて判断するのは危険^^;掲示板でよく「GSが売ってるから売りだ」とか「GSが買ってるから買いだ」という煽り投稿をみかけるけど、GSの本当のポジションなんて素人にはわからないんだから、、、あたしも手口からある程度予想はするけど、実際のところよくわからないから手口分析日記はやめたんだよね~
☆次回は「安値をたたき高値を買う外国人」です
☆①②はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/202751
今日は③鯨幕相場でのCTA手口について(8・31藤戸レポートより)
・5月上旬の相場はまさにエネルギーの膨張と株価の上昇が連動した「順な相場」であった。点綴的なブル(強気)相場である。5/1~5/20の東証一部売買代金と株価指数先物の売買金額の比率(先物・現物比率=先物金額÷現物金額×100)は平均で63.7%であった。(画像1)ところが、8/17~26の「先物現物比率」は平均で99.7%に達している。現物の売買が低迷してるにもかかわらず先物の売買金額が拡大しているため「先物・現物比率」が急上昇している。本来的には現物が実体であり、先物オプション等のデリバティブは影のはずである。ところが世界のあらゆる種類のデリバティブでポートフォリオを構築するマネージドフューチャーズ(CTAの一種。以下MF)が台頭して以来、影と実体の関係が歪になる現象が起こっている。
ロングオンリーと呼ばれる内外のオードソックスな機関投資家は、保有する現物のヘッジとしてデリバティブを利用する。多く用いられているのは保有株式の値下がり損を縮小し、ファンドを守るための「売りヘッジ」である。一方、新規運用資金の流入や相場環境の変化によって株式ウェイトを迅速に高める場合には「買いヘッジ」も行われる。しかし、いずれの場合でも「現物が主」であり、デリバティブは「従」の関係である。ところがMFの場合にはベース収益の確保を意図した割引債等の現物をのぞいては大半がデリバティブでポートフォリオを構築している。デリバティブは現物に比較してコストが安く、その分レバレッジを高めることができる。つまり、少ない元手で大きなポジションを取ることが可能である。そして、1つのアセットだけの売買ではなく、多くの場合は為替、債権、株式、コモディティー等が複雑にリンクし、錯綜したポジションを形成することが多い。1アセットの動きだけでは全貌を把握することは難しい。
投資の戦術も、局面によってたくみに使い分けているようだ。比較的一方向にポジションを積み上げる場合や、「一泊二日」と呼ばれるような短期間のディーリングを激しく行うときもある。6月SQ前10日間のロング積み上げや、SQ後のアンワインド(ポジションのまき戻し)は顕著であったが、貯金では激しい売買が目につく(画像2)
8/17以降でも、
①8/20:日経平均+179円・・・A社日経平均先物+1968枚、トピックス先物+3230枚、B社日経平均先物+986枚、トピクス先物+1632枚。合計+7866枚
②8/21:日経平均-145円・・・A社日経平均先物-6398枚、トピックス先物-3319枚、B社日経平均先物-2012枚、トピックス先物-1542枚。合計-13271枚
③8/24:日経平均+342枚・・・A社日経平均先物+2551枚、トピックス先物+3462枚、B社日経平均先物+1513枚、トピックス先物+3462枚、B社日経平均先物+1513枚、トピックス先物+3999枚。合計+11525枚
(注:あたしの予測ではA社=クレディスイス、B社=ニューエッジ)
本来、相場は数多くの材料が集積し、無数の投資家の強弱感・売買によって動くはずである。しかし、東京市場の騰落と特定の投資主体の売買の相関性はきわめて高い。この投資家が「どう動くか」によって市場の方向性が決まるといっても良い。
もしロングオンリーの機関投資家や個人といった実需筋の売買が活発であったならばCTA等のヘッジファンドの動きがここまでうきぼりにされることはない。選挙前かつファンダメンタルの不透明感から多くの投資家が様子見姿勢を強めており、結果的にCTAの豪腕が目立つ形となっている。これが「鯨幕相場」の真相である。
☆CTAは為替、債権、株式、コモディティー等複雑にからませたポジションをとるから、手口だけみて判断するのは危険^^;掲示板でよく「GSが売ってるから売りだ」とか「GSが買ってるから買いだ」という煽り投稿をみかけるけど、GSの本当のポジションなんて素人にはわからないんだから、、、あたしも手口からある程度予想はするけど、実際のところよくわからないから手口分析日記はやめたんだよね~
☆次回は「安値をたたき高値を買う外国人」です
☆①②はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/202751
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う~む。簡単にまとめられてしまった^^;
この内容を一言であらわすとは流石です^^;
現物主導ではないので、ファンダは意味を成さなくなって力技の先物売買、需給のみってことですかね~
簡単にまとめると、CTAなどのヘッジファンドがデリバティブを使って、レバレッジ100倍くらいのポジションを持っており、マーケットの影響力が格段に大きくなったので、従来のファンダメンタル分析は意味をなさなくなっている。逆に、すでに世に出ているファンダメンタル分析、テクニカル分析は彼らの餌食になりやすいということですね。
マーケット(為替、株式、商品等)の振り幅が大きくなっているから、旧来の指標で、割高割安、買い時売り時を判断すると、思ってもみない損失を出すということですね。
だから、CTAなどのヘッジファンドの動向を把握することにより、新しいファンダメンタル分析(デリバティブ時代のマーケット分析)を研究しよう。そのためには、CTA等のクセを見つけていきましょうということですね。
クレディが、金融売り、小売買いの裁定取引をしていて、相場の転換で、逆に金融買い、小売売りの裁定取引に変化して、その動きが相場を牽引しているとすれば、彼らの仕業であることが分かり、どういう風に投資していけば分かりますね。継続して、彼らの手口を観察していると、投資判断が生まれてきそうです。
ブログ拝見させていただきました、きちっとトレードを公表してられてますね^^これは参考になります^^
こむずかしくて嫌煙されてしまう日記ですがご訪問ありがとうございます^^;
クレディは一方通行馬鹿なので今は一手買いですね、、、^^;GS様に仕掛けられてドボンということが多いような木がしますね(笑)
先物オプションについてわかってらっしゃる方のようですので、こちらこそいろいろ情報交換のためにお尋ねしに行くかもです^^
>多分先物がわからんからわからんのだな
たぶんそれもあると思う~ イマイチピントこないよね~
あたしが先物オプション始めたのも、イメージ掴む為だったんだよね~ 現物オンリーだとどうしても大きな流れがつかめないんだよね、、、
大変興味深いレポートですね。
A社Cスイス B社ニューエッジ で間違いないと思われます。ただ、ニューエッジは鞘取り色の強い業者で、ニューエッジの手口を気にされるアナリストが居るとは思いませんでした。SGXやミニ、オプションを絡めて鞘抜きしてただけじゃないですかねw
今はCスイスが頑張ってますね。Cスイスの手口は一方通行になりがちなので、手口を把握するのは無駄ではないと思いますよ。少なくともゴールドマンサックスより分かりやすい手口です^^
いきなり来て、長文コメント失礼しましたm(_ _)m
日記の内容が濃くて面白いので、今後もちょくちょく遊びに来ますねw
難しい文章は一ページ一時間かかるので終わらない…(笑)(^^ゞ
何か勉強以前の問題のような…
国語はおこちゃまです
>国語力がないので
国語力のないあたしでも理解できるから大丈夫だよ~^^;
とっても重要なことだから、がんばって^^
いつもちんぷんかんぷんで理解するのに人より膨大な時間を…
はぁ…