kabukabumanさんのブログ

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日経平均の下値予想 24000円?

このところ世界的に株価の下落が止まりません。
原因は米国の金融政策だとよく言われますが
2000年以降10度の利上げ局面で株価が崩れたことは一度もありません。

では何故今回だけ大幅な下落に見舞われているかといえば
テーパリングやオミクロン株のパンデミックが主な要因ではなく
米国のインフレ率が史上最大の7%台に達しているからだと思います。

つまり新型コロナ感染による経済活動の停滞で
農産物や畜産物、或いは工業製品など、あらゆる物の供給が滞り
需給バランスが大きく崩れた結果、コロナ不況の最中に物価が上昇し
スタグフレーションの懸念が生じたためだと考えています。

通常、米国の金利が上昇すれば、金利を生まない「金」は下落しますが
金利が上昇しているにも関わらず「金」の価格が高止まりしているのは
世界中の投資家がスタグフレーションを懸念している証拠だと思います。

またNYSEの平均利回りはおよそ1.9%ですが
先週(1/18)一時0.02%overした瞬間を目撃しました(終値1.875%)
その後は徐々に低下し1.7%台前半で推移していますが
再び1.9%に迫るようであれば、金利も少なからず株価に影響しそうです。

またナスダック指数は昨年末時点のPERが史上最高の126.5倍に達しており
仮に10000ptまで(あと約35%)下落しても まだ80倍という高水準です。
(ダウの直近PERは19.9倍)
従って高値からの下落幅はかなり大きくなることが予想されますが
既に目先の底と考えられていた14000ptをあっさり割り込み
丁度ボリンジャーバンド-3σ付近で止まっています。

<ボリンジャーバンド>
一般的に±3σの中に99.7%の確率で収まるといわれ
-3σに到達すれば、理論上99.7%の確率で反発する可能性が高く
しばしば逆張りの指標として用いられます。

ナスダック指数に99.7%のアノマリーが当て嵌るかどうかは分かりませんが
今夜も下げていますので、万一例外の0.3%に該当する様なら
長期間ジリ下げが続くのではないかと危惧しています。
またマザーズ指数もナスダック指数の影響を受け易いので
現状は「もうはまだなり」の段階ではないでしょうか。

因みに、今回の暴落には短期筋が関与していると思われます。
「歴史的な株高、テーパリング、金利の上昇、市場最高のインフレ率」
これだけ悪材料が揃えば 売り仕掛けが行われない方が不思議です。

<日経平均予想>
今年の株価予想は大半のアナリストさんが強気で
概ね28000円~35000円の範囲に収まっていました。
(私は超強気で28000円~37000円と予想しましたが

しかしその中に一人だけ、下値を24000円と予想したアナリストが居ました。
相場はしばしば少数派の意見に近い動きをすることが少なくないうえに
最近の株価動向を見る限り、次第に的中しそうな予感がしています。

因みに海外のヘッジファンドが日本株売りに動いているという情報もあり
理由は岸田政権の経済政策ではデフレを増長させるというもの。
つまりアベノミクス(一応成長戦略)で日本株に飛び乗った海外勢が
キシダノミクス(仮称:反アベノミクス)にNO!を突き付けたと言えます。

そうなると日本株が幾ら割安とはいえ
さらに大バーゲンセールに発展する可能性もあります。

直近の日経平均はPER=13.54倍(ドル換算 15.94倍) TOPIX=13.0倍
確かに買われる余地は充分ある水準ですが
この10年間をみても、12倍以下で推移したことは何度もあります。
(最低値は2020年3月=10.68倍)

そこで、仮に12.0倍まで売られたと仮定すれば以下の数値になりますが
一応この水準を大底予想にして置きます。
日経平均=20429.91円 TOPIX=1368.12pt

以上 所詮素人の数字遊びに過ぎませんが
少なくとも2月末まで「ポジションは低目、ヘッジは厚め」にし
相場の行方を見届けたいと思います。(高値は37000円を希望します^^)

(ご参考:マネックス証券の2022年株価予想)➡最悪のシナリオ24500円
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102件のコメントがあります(101〜102件)
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    kabukabumanさん
    2022/1/25 02:50
    (追伸②)
    <インフレ率と長期金利に大きな開きがある理由>
    米国のインフレ率は7%なのに長期金利が1.7%台というのは矛盾していますが
    日本や欧州の金利が限りなくゼロに近いか、或いはマイナス金利状態なので
    相対的に米国債が買われるためだと言われています。
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    kabukabumanさん
    2022/1/25 02:38
    (追伸①)
    米国株が売られるもう一つの原因として
    バイデン政権のレームダック化が挙げられると思います。
    それが新型コロナ対策の失政によってさらに顕著になり
    中間選挙では上院、下院とも共和党が勝利するのではないかと言われています。

    一方岸田政権も支持率は高いですが、総裁選に立候補する前と後で
    主張が大きく変化したことが、海外勢に不信感を抱かせた一因だと考えています。
    つまり政策に加えてリーダーシップにも疑問があるという訳です。

    因みに株価の構成要素は大別すると「政治と経済」ですが
    日米ともに現状は何方も期待出来ないというのが市場の評価だと思います。
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